新潮 2010年 04月号 [雑誌]」所収) 日曜日から読んでるのだけれど、持ち歩いてるからもう雑誌がぼろぼろです……。
Twitterの「新潮」編集部の投稿
【最新号紹介1】巻頭作品は橋本治氏の長編小説『リア家の人々』。著者の叡智のすべてと「昭和」への思いが注ぎ込まれた480枚(単行本一冊分を一挙掲載)は、深い感動と共感を呼ぶ「昭和の日本人」の物語。崇高であり矮小でもある人間精神と敗戦国の激動を見事に描きました。
[Monthly_Shinchoの投稿より引用]
と紹介していて、ちょうど『
巡礼(橋本 治)』『
橋(橋本 治)』と読んできて、「橋本治は、戦後を描くことをライフワークとしたいのだろうか」と思い出していた折りであり、そこでこの内容なら……と読み出したのだが、よくみんな一気読みできるなあ。合間合間に読んでるというせいもあるけど、1週間かかると読んで正解だった気がする。本誌に占める「リア家の人々」のボリュームは、2/5といったところだろうか。
タイトルが「リア家」とくれば、これは否が応でもシェイクスピアの名作「リア王」を思い出すだろう。じゃなければ、こんな違和感のあるタイトルにはしない。本当の一家の名は、砺波(となみ)家。「リア王」と同じ三人姉妹を娘に持つ父親は、帝大卒の文部官僚。戦後の公職追放の憂き目からようやっと復活し、これからという矢先に妻を癌で亡くしてしまうのだが、上の二人は母との思い出も多く、ともに高校生と中学生ということで少女から女へと変わる時期に差し掛かっていたのに対し、戦後生まれの三女静は、まだ幼く頼るものは父親しかいないので、初めて子どもと直接接した身としては、そりゃあ格別かわいく感じるだろうねえ。
戦前から戦後へと時代は移り、その間に起こった社会的な出来事や日本人の精神・意識の変化といったものが、この一家を通じて実に巧みに編み込まれている。しかも同時に父と娘といった世代と性の断絶も描いているのだ。今、ちょうど佳境の1967〜8年辺りが舞台になっているのだが、この辺ってちょうど自分が生まれたばかり。後から調べてこんな激動の時期だったのだと知ったけれど、まさかこんな大舞台として設えられるとは。読めば読むほどに「リア王」とこの作品がシンクロし、この題材を書くのに引き合いに出してきた意味が、あぶり出しのようにゆっくりと形が見えてきたような気がするのだ。
こういうことをこの短さで書くのに、この「神視点」はちょうどいいのかもしれない。誰にも寄り添わず、しかし誰の心も俯瞰することができる唯一の存在。下手な書き手がやると単に平坦な詰まらない小説になってしまうところだ。
昔、小学生くらいの時にシェイクスピア作品は読み漁ったのを覚えている。そのときにはコーデリアのことは「いい子だけれどもっと自分の気持ち出さなきゃお父さんにも分からないよ」と感じ、リア王のことは「と思った覚えがある。ああだけれど、ここでコーデリアになぞらえられている静は、あくまでも小説の視点から見たものではあるけれど、もっと空疎な感触があるのだ。本人は無自覚で、「そうする」とみんなも満足し、自分も辛くない、という理由で流されるままに生きているような。今まではそれで良かったものが、初めてエゴが出てきた瞬間に出た迷いが、父を失望させてしまう。ここがコーデリアの馬鹿正直さと対をなす構造になっているのだろう。そう考えると、姉の環と織江の、家と遺産(「リア王」と比べるとぐんとショボくなってしまうのよね)を巡ってのハブ対マングースのような壮絶な口論はあの辺りかー、とか、いろいろ想像してしまいます。
題材が「リア王」と知ったとき、何となく面白そうだけれどどんな風に絡めてくるのかなー、と楽しみだったけれど狙いがいまひとつ分からなかったりしたのだが、段々読めてきた気がする。いや、ホント気だけかも知れないけれど。
もう一回「リア王」読み返したくなっちゃったな。子供の頃の感想とはずいぶん違ってくるんだろうし、新しい読書体験になるかも。「リア家の人々」には「リア王」を模した作品であると同時に、ブロンテ姉妹の話も出てくる。こちらも三姉妹ということで、形は似ていそうだけれどどこまで作品同士関連してくるかな?
今日は残業なしであがろうと考えていて、じゃあついでに旧古河ビルの土地にできた三菱一号美術館にでも寄って帰ろうかな、とウェブサイトを見てみたら、4月のオープンなのだそう。なーんだ、と、同じ土地に建っている丸の内ブリックスクエアのサイトを見てみたら、あのエシレのお店が入っているのがここだったことに気づいた。何となく、丸ビルだと思っていたんだよな。せっかくだから、ここのバターケーキを買っていこうと思いついた。以前雑誌で見て「いつか食べたい」と思いつつも、たっぷり上質なバターが入っているこのケーキのカロリーなどなどを考えると、気が遠くなりそうなので、二の足を踏んでいたのだ。
お店がある丸の内ブリックスクエアは、東京駅に近い方の角にクラシカルなしつらえの三菱一号美術館の建物があり、仲通り側の角がそれになるらしい。その奥には中庭を通って丸の内パークビルという高層ビル(ちゃんと見てないけど、ほぼ全部オフィス仕様だと思う)。仲通り側から入っていくと花柄布バッグでおなじみのキャス・キッドソンがあり、それと向かい合う形でエシレがある、という具合。白と青を基調にした鮮やかな色合い。
まあ、もう夜なので当然のことながら所望していたガトー・エシレ・ナチュールは品切れとのことで、がっかりしつつもその心の奥ではホッとしていたり。ホントにあったら勢いで買ったはいいけど、食べきれなくて途方に暮れたかもしれないしね。それに似た感じであろうショートケーキがあったので、こちらを買ってみた。本当は、二つ買おうとしたのだけれど、ひとつ630円というお値段もさることながら、「半分はバターでできている」という売り文句に逆に引いてしまったので、つい「ひとつでもいいですか?」と聞いてしまった……。保冷剤もつけて貰ったのだが、ケーキと同じ値段で布仕様の保冷バッグを売っているのに後で気づき、あ、こちらを買えばよかったかな、とも思う。まあそれは「べっ、別にお金が無くて1個しか買わなかったんじゃないんだからねっ」という一見ツンデレに見える気持ちが理由かもしれません……。
帰ってきて食べてみたところ、これがまた、しっかり、そしてしっとりしたバタークリームと、硬めのスポンジ(これ、なんていうんだろう)の組み合わせはちょうどよくて、スポンジの軽みが心地よい。ああでも、半分くらいで満足しちゃったのは事実。そう考えると、これより断然大きいナチューレは、女性ばかりの集まりに「お持たせ」で持っていくと喜ばれそうではあるけど、一人で食べようとするには無理があるな……。上に降りかかってる白いものはお砂糖で、香ばしい食感です。
最後の一切れは夫にあげたのだけれど(飽きたからじゃないよ!)「うーん、口の中でとろけていいお味」と、本気かどうか分からない物言い。ちなみに、お店の人は家に帰ったら冷蔵庫に入れて、でも室温で少し柔らかくした方がおいしいので、食べる前にしばらく外に出してください、というので、この日は食べるまでずっとそのままにしておいたけれど、寒さのせいかちょうどいい柔らかさだったよ。
しかしこう見ると、やけに皿がみすぼらしく見えるなあ。

青山行くんならついでにハンバーガー食べたいと思ってたのだが、ここじゃなかったんだよね。でも、評判がいいみたいなので行ってみるか、と。もう10年以上前になるのだけれど、転職前にいた会社の職場がここから恐ろしいほど近いところで、当時は食べ物屋さんがあまり無いことを嘆いていたけれど、ここ数年、すっかり様変わりしちゃったなー、と感慨にふけってしまった。お店は、ベルコモンズの裏手、となるだろうか。青山通りから外苑西通りを千駄ヶ谷方面にほんの少し歩いたところ。隣は、シューズショップのBACLAYです。ここもセールではお世話になったわあ。
お店は人気があるようで常に席が埋まってる状態。わたしが来たときはちょうど一人出てったところだったので、偶然待ち時間無く座ることができた。入り口側にテーブル席、厨房に向かい合ってカウンター席、という感じだけれど、かなり狭い。テーブル席もスツールなので、くつろぐという印象は無く、食べたらさっと出て行くのが普通になってる模様。でも、夜もダイナーっぽく使えるみたいなので、それはそれでいいかも。頼んだのは、神戸バーガー(1,050円)に目玉焼きトッピング。それにソフトドリンクでコカコーラ(300円)。普段はまったくコーラなんて飲まないんだけれど、なぜかハンバーガーの時はコーラなんだよね。シュワシュワが舌やのどをすっきりさせるのだろうか。
そんなに待たずにご提供。肉にこだわりがあるらしく、確かにじゅわっとうまかった。バンズは少々ハードな感触で、このハンバーグには確かに合っているかも。この手のハンバーガーはぎゅっと縦につぶして食べやすくするものなのだろうけれど、バンズのせいかハンバーグのせいか、ぎゅっとしても全然縮まらない(笑)。最初はトッピングなどはつけずに行くのが常道なのだろうけれど、卵で風味がまろやかになったように感じるし、まあ良かったかな。生から作ることにこだわってるらしいフライドポテトは、うーん、どうなんだろう。ふにゃっとしてるんだよな……。
実は、ハンバーガーよりもBLTにアボカドなども加えたサンドや、グリルドベジタブルのサンドの方が興味出てきたので、次はそっちにしてみる。
去年行って結構楽しかったので、今年もお邪魔してみました。とはいってもわたしにはミステリ読みのセンスは全くなく、単に変な小説が好きだというだけのきっかけです。
ゲストはお二方で、倉阪鬼一郎さんと、駕籠真太郎さん。倉阪さんはずいぶん久しぶりにお目にかかったのだが、当時とはずいぶん様変わりして、髪の毛が茶髪でナチュラルに前髪を下ろしていたのでびっくりした(確か以前は7:3くらいに分けて、もうちょっとかっちりしてた気がする)。まあ、その間にいろいろと身辺が変わられたということは漏れ聞いていたので、それを考えればびっくりというほどのことではない。駕籠さんは、さんざん書店で著書は拝見していたのだけれど、何しろグロが大の苦手と来てるので、手に取ったことがなかった。この日の、初の漫画でのノミネート作品『
フラクション(駕籠真太郎)』も、もう表紙だけで目を背けてしまうような恐ろしさで、印象には強く残っているのだけれどとてもじゃないけどページをめくるなんて……と思っていたのだが、この日のトークの内容で俄然読んでみたくなって、会が終了した後に買ってしまったのだった。おまけに、この日読んでた本は残りページが少なかったので、こちらに手を出してしまったのですよ。確かにバカミスだった(褒め言葉)!
少し遅れて入ったので最初の方がどんなだったかは聞いてないのだけれど、まずはノミネート作(ロングリスト?)から杉江松恋さんが紹介していったのだが、いやこの人の作品紹介って、つい読んでみたくなる面白さがあるんだよね。実は夫はここのところミステリチャンネルを時折見ていて、杉江さんが出演する番組を見ては「杉江さんの紹介する本はおもしろそうに思える!」と、すっかりファンになってしまった模様。じゃあ、本を買って読んでやれよ、と言うと「いや、俺はそういうヒトじゃないから……」ってどんなヒトなんだ。司会の小山正さんには「バナナのたたき売りのよう」と評されていたけど、そういった一種の「軽み」が芸になってるんだよね。
その後、登壇者の皆さんによる最終候補作(ショートリスト?)の紹介へと移ったのだけれど、うーん、やっぱりその場にいる人の作品の方が、観客もより気持ちが入るから、強いかもしれない。なのでバカミスアワードを受賞したい人は、客席に紛れ込んでいるといいかもしれない(笑)。そういえば、この日は『
バッド・モンキーズ(マット ラフ)』の訳を担当された横山啓明さんもいらしており(せっかく本を持っていたのだから、声をかけてサインをいただけばよかった!)、既にそういう話は既定のものとなっているのかも。
考えてみたら、海外ミステリに対するわたしの需要って、ミステリそのものより文学的要素が強いものだったり、逆にこの日賞賛されるバカミスっぽいものがほとんどな気がするよ。そういう意味ではミステリチャンネルが年末に行う「闘うベストテン」が今まではいい情報源だったのだけれど、昨年から国内海外合わせたランキングになっており、その分こういった「遊び」のある作品に日が当たらなくなったのが残念なのでした。
ショートリストの紹介が終わった後にその会場に来ていた人たちでの投票となったのだが、わたしが投票したのは、あれほど避けていた『フラクション』。だって、読みたくなったんだもん。この作品を強く推す特別審査員(というのが数人いたらしい)霞流一さんや皆さんとのやりとりで、「そんなに怖くないよー」という言葉も背中を押したのかもしれない。結果は、倉阪さんの『
三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人 (講談社ノベルス)(倉阪 鬼一郎)』と2票差で敗れるといういい戦いっぷりで、事務局からの提案で、お二方の作品が同時受賞ということになったのでした。めでたし! あ、倉阪さんは著者紹介の近著紹介のところで、バカミスにはそれと分かるように印を付けておられるとか。愛があふれていますよ。
あいにくの雨の中集まられたバカミスファンの皆様にはつくづく感心します! 来年も盛況であらんこと、そしてバカミスが少しでも市民権を得ることを祈ってやみません。
なんだかこの日は体調が思わしくなく、ほかにはしごしたいイベントはあるけどやっぱりそのまま帰ろうかとも思いつつ、何となく足の向くままに時折行く紅茶屋さんに赴く。少々歩くのでこんな(天候も体調もコンディションが良くない)日は避けたいのだが、それでも家に帰る前にホッとするひとときが欲しかったのだ。
路地に入るところにガードマンが立っており、車両は通行止めになっていることに気づく。ああ、あの空き地になったところの建設が始まったのか……と寂しく思っていたが、どうやらインフラ方面の工事だった模様。まあ、そうはいってもその後空き地の方に手をつけるのかもしれないけど。なお、現在は一部を貸し駐車場としているようだ。そのほか、若干ながら変わった街並みなどをチェックしつつ紅茶屋さんで一服。アッサムティーとスコーン(これが絶品)で駕籠真太郎を読むというのは、ちょっとミスマッチかもしれない。
その後、まだ本が読み終わらなかったので、電車、駅前のドトールとはしごをして読了。ふほー。
均ちゃんの失踪 (講談社文庫)(中島 京子)』 中島京子、抜群にうまいな!小説自体もだけれど、こういったちょっと外れた変な人とか、それを見つめる愛のある視線とか。これについては後で落ち着いて書いてみる。
フラクション(駕籠真太郎)』 表題作は、なるほど、お勧めされるだけある。おもしろいし、絵も丁寧だし、適度に「変」だし、何より……だめだ、言えない! 読んで楽しんだりびっくりしたりしてください。へえええー、あれがああなって……。何度かひっくり返されたなあ。これは文句なしにバカミスアワード受賞作品ですよ! 世田谷区を活動拠点としているらしい連続輪切り殺人魔は誰なのか、を探る作品です。興味を持たれた方は是非読んでください! 著者の駕籠さんもメインの登場人物として出てくるのだけれど、ご本人そっくりそのままの姿でした。
同時併録の短編数編に関しては、やっぱりエログロ度高め。特にとあるぶちまけシーンはわたしがもっとも苦手とするひとつだったので、少々抵抗があったのだけれど、それでも楽しんで読むことはできました。
間に入っている霞流一さんとの対談は、そういえば読み通した満足感ですっかり忘れてたので、これから読みます!

少し前に幹事のMineさんがTumblrで「Sex, Drug, Rock'nRoll & おでん」と書いた紙が貼ってある飲み屋の画像を見つけてきて、興味を持った人たちで物見遊山で吉祥寺の某居酒屋に行ってきたのでした。
話では、お店の人はこの張り紙が話題になってるらしいことは知っているようで、「どこでこの店だと知ったのか」とかいろいろ聞かれたのだが「まあ、そこは蛇の道は蛇ってことで」とか適当な返答をしてしっかり写真に納めてきた。
が、まあ、店自体は特にRockな店でもなく、学生が来るような安い居酒屋で、すき焼きの肉が豚肉だったり生卵が無かったり、一人あたり三本の串が、つくね、皮、ぼんじりという、普通の肉がまるでない状態だったりでこういうのに慣れてない身にはちょっとびっくりのメニューだったのだが、一人ドタキャンでその分もみんなで分けて支払ったにもかかわらず普通以下の飲み代だったので、まあ我慢することとするよ。
コース外におでんを頼もうとしたのだが、張り紙を貼った当時はあったらしいが、今はすでにメニューに無いとのこと。という訳で、テンションが下がりまくりではあったが、気になった物件に当たれたのはよかったですよ。焼酎は、この店にしてはまあまあの布陣だと思われ。
飲んでる最中は、柳下さんが観に行った「食堂かたつむり」の話で阿鼻叫喚だったり、サッカーの話で(わたしはほとんど質問するのみだったが)あれこれだったりと、そんな感じで去るのが惜しいほどでした。その後よるのひるね、新宿ゴールデン街とメンバーを増やしつつはしごだったのだが、残念ながらわたしは明日お昼から予定が入ってるし、なんだか調子がよくなかったので、泣く泣くここで失礼した。そんなことあんまり無いからだろうけれど、みんなびっくりしてたよ。
すでに開始から1ヶ月ほど経ってて今更なのだが、吉祥寺に来たついでにリブロに寄ってきたのだった。長嶋ファンとしては詣でねばなるまい、やはり!
実は吉祥寺は社会人になった直後から半年ばかり住んでおり、この街にはそれなりに馴染みがある。バブル最盛期とはいえ、それほどお金を持ってなかったのであんまり飲食店の思い出は無かったのだが、Miyakeで、「寮を出たらこんなインテリアが欲しい」とかドリームしていたことはよくありましたよ。あんまり変わらないのにもびっくりした。あ、あと、風邪を引いて医者に行った後にお昼にうどんを食べたいとうろついたけど、関西風うどんしか見つからず、力尽きそうになったときに入ったのが東急百貨店に入っていたまつやで、その当時はそんな蕎麦の名店とは知らずにおかめうどんを頼んで「これだよこれ!」と泣いて喜んでいたのでありました。当時は寮に住んでいたので、自分で調理ができなかったんですね。帰ればご飯があるのはいいけど、こういう風に何かを欲していてもそれが自分の手で調理できないままならなさを感じていたのでありました。
話は長くなったけれど、吉祥寺リブロ(当時はパルコブックセンターだったはず)も当時は時折通っており、あれは書店のスペースだったか忘れたけど、あらゆる種類のバービー人形が売られていて(一時的なことかどうかも覚えてないっす)壮観だった覚えが。
さて、目的の棚は、レジカウンターの目の前にありました。これはらPOPが持ち出される心配は無いかな(一時、よしもとよしともさんのPOPが持ち出されてその後返却されるという事件があったのです)と思ったけど、やっぱりレジが混んでたらそうもいかないのかなあ。
棚には、計画に参加されている各漫画家さんの本や、もちろん原作となる長嶋有さんの小説、連載中の「小説宝石」のバックナンバー等々が揃っており、なに、この夢のような空間は!とびっくりでした。傍らにはカラスヤさんと衿沢さんのネームが見られるようにディスプレイされており、この紙まで(ちなみに小さなチラシの紙もこれ)漫画雑誌を模したものという懲りよう。長嶋さんらしいこだわり方だなあ、と感心してしまったのでした。
翌日からカラスヤさんのサイン本が並べられるとのことだったけれど残念ながらその前日。まだたぶん読んだことのない島田虎之介さんの本や最新号の「小説宝石」などを買って帰ったのでした。
先日行ったばかりだが、ちょうどひとり飯の機会があり、これは福田屋しかないだろー、と早速訪問。
お店は案外空いていて、一瞬窓際のテーブル席に案内されかけたが、座ろうとしたところにちょうど三人組がやってきたので、別の席に移った。
今日は先日ほどにはカレー脳にはなってなかったのは、寒さが少々緩かったからかも知れない。それでもおいしくいただきました。
きのこ類は何がいいって、独特の歯ごたえ。シャキシャキしてるのに柔らかい。風味も豊かでバラエティに富む。素晴らしい。さて、寒いうちに今度は何を食べるとするかな。

大人気の古典小説、ジェイン・オースティンの『自負と偏見』を元にしたクレイジーなマッシュアップ小説『
高慢と偏見とゾンビ(二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)(ジェイン・オースティン/セス・グレアム=スミス)』だが、刊行が1月の末という時節柄か、「読んで感想を書いた人にゾン子チョコをプレゼンと!」なんてことをやっていた。
ここでちょっと説明しておかなければならない。ゾン子さんとは、版元二見書房がこの本のPR目的で作ったTwitterアカウントppz_jpの仲の人のこと。その明るく軽妙な発言と、人のつぶやきを丁寧に拾ってはおやじギャグすれすれの駄洒落などで我々を楽しませてくれるお人なのだ。実際どのくらいの売り上げに貢献があったのかは分からないが、早く読んで話題に加わりたいと思わせたり、シリーズの他の作品を出して欲しいと、応援したくなる気持ちになったのは事実。金一封ものですよ。それにしてもあの変換辞書はどうなってるんだろう。あの辞書で通常の業務に向かったら大変なことになりそうだよなー(笑)。
いただいたチョコは、チロルチョコ(TIROL CHOCHOLATE)をうまくアレンジして「チノリチョコ(TINORI)」。原書の表紙に使われており日本語版でも帯に見えるゾンビ姿の淑女の絵もあしらわれて、逆サイドには「蝕(「虫歯」に掛けている!)に注意!」と、まあ良くできてます。本当は締切があったのだけれど、バレンタインデーを前に「そういえば締切までに申し込むの忘れてたよ!」と書いたらこれまた丁寧に拾ってくれて、お送り下さったのでした。感謝!
なお、食べるとしばらく意識を失うらしいので、食べるときはタミフルを服用するときのように、誰かそばにいるときにします。はい。
あまりにも寒い日が続くのでここはやっぱりもつ鍋か、と、当日予約を入れて行ってみた。少人数かつ少しずれた時間(開店後一組目が上がるくらいの時間)だと案外平日でも入れるらしい。
今回ももつ鍋(醤油)を2人前、それの前につまみとして、ほうれん草サラダと地鶏のたたき。ほうれん草サラダは思っていたのと全然違って具だくさんで華やかなのにびっくりした。うーん、粉チーズは、好みの分かれるところかな。カリカリにしたコロコロベーコンのトッピングで十分満足な気がする。味も結構はっきりしてて酸味と醤油をベースとした風味が立っている。地鶏のたたきは、これが付けられているゆず胡椒を乗せて下に敷いてある玉葱のスライスとともにいただくと、さっぱりしてうまいんですよ。
もつ鍋は、お代わりでほうれん草、もやし、牛すじを一人前ずつ。牛すじはちゃんと処理してあるので変な脂や臭みも無く、あまーいです。この組み合わせもなかなか。お酒は、黒麹の焼酎を一杯いただいたら結構これがきつくてこれ一杯だけで済んでしまった。なので最後に珍しくデザートでバニラアイス。結構ボリュームがありました。
この分だと、寒い間にあと1〜2回行っちゃいそうですよ。トッピングは他にも試してみたい。
今日はひとり飯なのでそんじゃ、と、福田屋できのこカレーせいろ。先日行ったときに「是非これを次に!」と思っていたのだが、案外その機会は早くに訪れた。お店に行ったら真ん中の大テーブルまでお客さんがいっぱい。久しぶりだなー、このみっちりな感じ。入り口横のベンチでしばらく待って、おかあさんが「もし混んできたら席を移って貰っていいですか?」ということで四人席に案内して貰った。ありがたい。
オーダーは既に決まっていたのでメニューを見ることもなくやってきたお姉さんに注文したのだが、「きのこ・カレー・せいろ」という三つの言葉はちょっと複雑なようで容易には聞き取って貰えず、メニューを開いて指さしで注文した。
やってきたきのこカレーせいろ(1,100円)は、小振りのどんぶりにちょっととろりとしたカレー汁。具は、シメジ、エノキダケ、その他各種きのこに葱。そのほか、小エビ(と言ってもちょっと大きめ。掻き揚げに入ってる大きさ)の天ぷらが3つ。これは、何らかのタンパク質は入ってると思ったので、納得。しかしこれが超熱かったですよ。やけどしそうなくらい。でも、下手なつけ麺とか食べるんだったらこっちの方がずっと満足感があるんじゃないかなあ。食べ終わった後は残ったカレー汁にそば湯を入れてごくり。わー、あったまるー。
こ、これはこの冬の間にもう一度食べねばなるまい! きのこカレー蕎麦もあるんだけど、こっちの方が好みかも知れない。
写真が思い切りピンぼけしてしまった。たぶん、湯気に騙されたんだろうなあ。危ういと思って二度撮ってみたけど見事に撃沈。次回挑戦するよ。薬味はさらし葱となぜかわさび。カレー汁自体はそれほど辛くはないので、投入しても大丈夫そうです(半分くらいしてみた)。
橋(橋本 治)』 少し前に同著者の『巡礼』と合わせて考えると、「戦後」を描こうとしているのかな、と思いました。戦後の波に翻弄される市井の人たちを。言ってみれば彼らは市井の人々と言うには注目を浴びてしまったのではあるが。
『巡礼』のゴミ屋敷の主人だったが、この物語の主人公は、二人の団塊の世代の女性それぞれに育てられた女性二人で、北国の田舎に住む平凡な女の子だったはずが、長じて世間を騒がせるような事件を起こすことになるらしい。二人のうち一人についてはそれまでの描写を読み取ることで誰を想定しているか分かるのではないか。もう一人はもう少し読み進めないと分からないけれど、それでももうすぐだろう。彼女らは、我々から見ると(おそらく)想像もできないような事件を起こした。その報道を見て我々「市井の人間」は、「とても信じられない」「想像もできない」という感想を抱くのだろう。しかし、その「心の闇」という安易な言葉で思考停止してしまう我々に挑戦するかのように、著者は彼女たちを描いていくのだ。考えてみれば、『巡礼』の主人公の男も、我々には「想像もできない」事態を引き起こし、その様子をテレビを介してみる度に、「どうしてこんなことになるのか、想像も付かない」といった感想を持っている。しかし、そんなに想像もできないことなのだろうか。
この小説を読んで、それらが理解できるとは思っていない。でも、もしかしたら他人にもう少し関心(野次馬的な好奇心ではなく)をもてるようになるかも知れない。
寒くて眠い。これは福田屋できのことじ蕎麦を食べるしかない! と、スクランブル交差点からまっすぐ道玄坂小路へ。
ここのきのことじ蕎麦は、神のようなとじ方をすることがある。わたしがこれを想像するときに思い出す映像はこのときのもので、黄身と白身の混ざり方、火の通り具合が完璧だったのだ。それ以来、なかなかこんな上物に出会えないのが寂しいところだが、その分「今度こそ」という気になるんだよねー。今日のは、固まり方に偏りがあって、ちょっとコンディションが悪かったかな。それでも、卵の甘さがここのちょっと甘めのつゆに溶け込んで、あったまるんだよなあ。
ところで、きのこシリーズは他にもいくつかあって、今まできのことじまっしぐらで気付かなかったのかも知れないけれど、きのこカレーせいろが気になった。むむ、近いうちに来てみようかな。たぶんあったかいつゆのせいろ蕎麦だよね。
お会計はお店のご主人。ここのところよく出てきてくれるのだが、人当たりのいい、それでもって誠実さが垣間見えて力強さもある人で、わたしはこの人が結構好きかも知れないと思う。






久しぶりにやましょうでもつ鍋。去年もつ鍋を食べたいという夫の声に探し始めたが、都内でうちから移動が楽なところを絞り込んだらここになったのだった。ただ、そのときはわたしの希望でお店の名を冠した「やましょう鍋」にしてしまい、もつ鍋は次回ね、ということになってしまっていた。その後、年末に某部活動の忘年会スペシャル編としてこちらで座敷を借り切って宴会をやったが、夫が食してないのを心苦しく思っていたのだ。その後タイミングがなかなか合わなかったが、週末に電話したら希望した時間ではなかったけれど席を用意できるというので、喜んで行ってきたのだった。
今回案内されたのは1階。椅子席で、他のフロアよりも調度が古びてる感じだけれど、この店は一度改装していたりするのかな? いくつかのサイドメニューともつ鍋(醤油だが、味噌味もある)二人前をお願いした。突き出しは今回もゆず胡椒をあしらった酢ガツ。サイドメニューで腹ごしらえした末に出てきたもつ鍋は、とろっとろのモツ(部位は分からず……)がたっぷり乗っていて、これが火が通るとぷりっとするのであった。野菜に火が通ったら食べられると言われたのだけれど、さすがにモツにも火が通らないと手を付ける気にならず、でもそうした後に食べたらこれがおいしかったー。夫も大喜びで「これがもつ鍋だよ!」と。下手な店に行くと、モツの部位が違ってて、全然おいしくないんだよな。
アルコールは控えめだったけれど、その分食べ物は結構食べた。鍋のトッピングを豆腐(これが結構うまかった)、モツ(名前は忘れたけど、四文字でこりこりしてる)、しめじ、キャベツ、ニラを頼んだら軽くもうひと鍋、みたいな感じになってしまってこれで結構おなかいっぱいだったのだが、締めに雑炊を食べたいと言うので一人前だけ頼んでみた。もつ鍋ベースでも調理場で調理してきてくれるのだけれど、やっぱりスープがやましょう鍋に比べると濃いせいか、味も濃くなっちゃうね。確かにちゃんぽんの方が合うかも。
それでもこれだけ飲み食いして二人で9000円行かないリーズナブルさはお見事。またあったまりたくなったら予約を取って行くことにしよう。
乾燥輪切り唐辛子は、鍋ひとつにつきわたしは付属の木さじ1杯くらい追加している。辛いのが得意な人はもっと入れてもおいしいかも。

青山を歩いているときに目に付いた風景の変化。というか、少し前から246沿いの風景が随分と変わっていき、目に付いたものを記録に残しておきたいとは思っていた。
ふと、茶色の縦長のビルを見かけたが、ここは確かに以前は同じ形の水色だったビル。以前はバレエ関係のショップだった気がするけど、なんだったかはちょっと思い出せない。中ががらんどうになっていて看板もなくなっていたから慌てて写真を撮ったのだった。その後、虜割れされるのかと思いきや、なかなかその様子が見えない。すっかりそのことも忘れた今日、変わっていることに気付いたのだった。
ビル全体は水色から茶色に変わり、その色から連想されるチョコラブティックに。少し残念だけれど、でもこの形で残ったのはやっぱり嬉しいかな。
この日は、午後からABC本店に立ち寄ってから知人の引っ越しのお手伝いに。246からABC本店までの通路が、風にビル風が増幅されて竜巻のような強風。しかも冷たいのでとても辛い。あちこちの細道で同じ状況になっていた模様。引っ越しは、お手伝いというほどのこともできなかったけれど、作業終了後に床に座ってお話をしたのは楽しかったな。
元のお店は「KID BLUE」というインナーウェアショップだったらしい。GoogleMapではまだ残ってるんじゃないかな、と思いついて246を辿ってみたらまだ以前の店舗だったので助かった。屋上部分に店舗サインがあるね。入ったことは無かったから分からなかったわあ。でもって、今は別店舗に移転している模様。
前のお店があったときの画像は、現在はこちらで確認できる。
もいちどあなたにあいたいな(新井 素子)』 ホントに久しぶりにこの人の本を読んだなあ。そして、書いていることが基本的には当時と変わっていないことを知ってびっくりした。ああでもやっぱり陽湖さんのパートは同じような立場にいる人は自分のことかと思うんだろうなあ。
ちょっと、余裕がある時に感想を書こうと思います。少しお待ちくださいませ。
先日行ったばかりなのに、その時は話に夢中であんまり食べなかったので、もう一度来てみた。まだ生牡蠣があるね! 最初のオーダーを通す前にお店のおばさんがどこかに行ってしまい、30分くらい飲み物も食べ物も無い状態に(笑)。おなかが空いたのですが……。
その飢えた感じが手伝ったのか、今までで一番頼んでしまった。おまけに、ブイヤベースで出てきたパンを忘れて殆ど食べきってしまい、パンだけではナニだから、と散々迷った挙げ句にオニオンスープを頼んでしまったのだった。う、うまい! でもおなかいっぱい! 反省点としては、茄子グラタンのソースはボラーチョスープとほぼ同じなので、スープを頼むのならホワイトソースベースのものにした方がいいってことか。ボラーチョスープは浅蜊の風味と大きめにざく切りした玉葱がいい効果を出していて、やっぱりうまいなー、と。
今回は夫に少しだけビールを貰って、後はずっと白ワイン、それだけで結構満足だったのだが夫がマテウスロゼを頼んでしまい、もうアルコールもいっぱいいっぱいに。その後どこに寄るでもなく、まっすぐ帰ってきてしまった。
かなり充足してしまったので、1ヶ月は持ちそうです。ごちそうさま!