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2005年04月01日 (金) [長年日記]

_ [季節]やっと春らしい天気に

 今朝は、随分久しぶりの春の陽気だ。やっと冬眠から目覚めた気分。でも、また夜には寒くなるのかなあ。

 桜も咲き始めたようだが、私はまだ確認していない。と言っても、慌しい中でちらりと上を見た程度なので、知らないところで花を開いているかも。

_ [読書][読了]アレホ・カルペンティエール『 失われた足跡 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫―ラテンアメリカの文学)(カルペンティエル/牛島 信明)

 うはー、やっと読み終わりました。ホントに1ヶ月かかってしまったよ。どうにか昨日のうちに読み終えたかったのだけれど、仕事で移動してたりしてお昼休みが潰れたし夜も飲み会でそんな暇は全く無かったですよ。

 それにしても、独特な作品だなあ。アマゾンの奥地に、船で遡っていくことが時間遡行にも繋がっていく。未開の地に入るわけだから文明の地に較べると確かに「過去」に行っているのではないかと思わせるものがあるだろう。でも、それを時間遡行とたとえる人は、そういないような気がする。二十世紀から一気に中世、紀元、旧石器時代へと。安住の地に着くと時間の感覚を捨て去り、手記と見える本文にも、日付は記されなくなる。そうして、つかの間の休息から元の世界に連れ戻され、現実の苦しみを味わった後に舞い戻ってみるのだが、そこに辿り着くことができないのだ。

 これは最初、よくある桃源郷っぽい仕掛けかと思ってた。竜宮城なんかもそうだけれど、そのときは偶然にもその場所に辿り着くのだが、もう一度意識していこうとしても絶対にそこに行くことはできない。そんな話。しかし、この物語にはちゃんと現実的な落ちがついているのだ。ただし、本当にそれを確かめたわけでも無いので、それは単に納得いくように言葉にしてみただけなのか、本当にそれが理由だったのかは分からない。主人公が「本当に確かめなかった」訳は、自分がその安住の地で「お客さん」であったことが、ふとした拍子に自覚されたからだ。あの村にいた人々は、自分のことを本当には受け入れておらず、いつかは立ち去る人として認識していたのだ、と。

 彼は、徹頭徹尾、自分の教養に基づいた西洋的文化の引き出しをふんだんに持ち、この物語中に撒き散らしている。全ての喩えが西洋的なものであり、自分の目で見ていない、とも言えるだろうか。西洋のスノッブ趣味が鼻につき出したムーシュをこの旅程から追い出すことに成功するが、自分だって実は、他の人々から見ればムーシュ側の人間だったのだ。ここではムーシュと、旅先で出会った現地の女ロサリオが対極的な位置にある存在として描かれているが、これは解説にもあるとおり、「アレゴリカル」な存在だったのだろう。この作品は、アレゴリーに満ちている。彼と一緒に村へと行ってキリスト教を広めようとしたペドロ師もまた、西洋文化を押し付ける側の人間だったのだろう。そういったところで現地の人間たちの反発を買う――いや、それどころか、何か逆鱗に触れることを知らず知らずのうちにしてしまったのだろう、身体中を引き裂かれて船に乗せられ「文明の地」に送り返される顛末など、恐ろしく、しかしとても力強いものに思える。おそらく、主人公もあのまま村にい続ければ、ペドロ師と同じ運命を辿ったのではないだろうか。それでは、村の開祖でもある〈先行者〉とは、どう違っていたのだろうか。

 南米の、アマゾンの奥地という我々にはなかなか体験できない状況を、この作品を通じて見せてくれるのだが、自分たちの世界と地続きのようでもあり、しかし決定的に違っているようにも見える。軽々しく「理解した」などと満足してはいけないのだが、しかしそうしたい気持ちはあり、そしてそれは、あくまでも「こちら側の人間」としてなのだろうという諦めは自らのうちにある。

_ [雑誌] ユリイカ2005年4月号 特集=ブログ作法 あるいはweblog戦記

 というわけでやっと『失われた足跡』を読み終えたので、先日購入して鞄に入れっ放しだったこの雑誌を手に取ることができた。中身をぱらぱらと眺めてみて、小谷野タンのコラムを読もうかと思いつつ、しかし竹熊健太郎かなあ、いや、稲葉振一郎氏だろう、とあれこれ考えたのだが、やっぱりトモユさんのところから。

 うはー、超意地悪い(褒め言葉!)創作だなあ。いかにもありそうな言葉の大群。実際にあるページではなくあちこちをサンプリングした結果だとは思うのだが、つくったっぽくなってないのがさすがだなあ、と思った。まあ、色々自分にも降りかかってきそうな話ではあるのだが、まあ、自分は自分で修正することはできないんだから、仕方ないか。無自覚な世間がこれだけ世の中に蔓延しているのだ、という諦めと静かな怒りみたいなものは、自分の中にもあるのだけれど。

 そういえば、いくつかのコラムに目を通して「またか」と思ってしまったのだけれど、「ウェブページ」を「ウェブサイト」と混同する(誤用する?)ケースが、この雑誌ではかなりの確率だなあ。すごく違和感があるのだけれど、担当編集者の手によるものなのだろうか? 「ウェブページを立ち上げた」なんて表現、おかし過ぎるって。だったらまだ「ホームページ」と書いてくれた方が見過ごすことができて精神的に楽なのですが。

_ [季節]エイプリルフール

 ここのところの「はてな」のブログ化っぷりには萎える一方ですが、去年の今頃ははてなダイアリーははてなブログに変わりますってネタがあったんですよね。瓢箪からこまっつーか、1年間って随分な隔たりがあるんだなあ、と改めて思うわけでございます。そういうはてなは、今年は「詮索エンジンさては!?」ネタですか。んー、去年ほどの批評性が無いせいか、パンチ弱し。

 るびまの「るびま!」ネタは大変おもしろうございました。向井さんのmixi日記で見かけて「あれ、次回のRubyistHotlinksはetoさんだった筈だけど、そんなに面白いの?」と勘違いしてしまいました。なんか、受け答えの様子が酢鶏っぽくって面白い!

 もう飽きちゃってあんまりエイプリルフールネタも見なくなっちゃったんだけど、はてなの件については一応書いておきたかったのだ。

_ [季節]桜開花

 東京は昨日が開花宣言の日だったそうだが私には見つけられず。今日の夜、地元の駅前の桜でやっと開花したものをいくつか見掛けた。まるで、一番星を見つけるかのような心持ち。


2005年04月02日 (土) [長年日記]

_ [Life]髪を切った

 考えてみたら前回から二か月だったんだけど、我慢できなかったんだよー。ということで、少し短めにして貰った。自分でまとめる腕も身につけないとなあ。

 爪の手入れもして貰ったのだが、甘皮をちゃんときれいにすると、確かに見栄えが良くなるなあ。自分でやるのはやっぱり面倒だけれどね。

_ []むらんがー樹

むらんがー樹 久しぶりに二子玉川のむらんがーじゅでお茶。以前、他の人を道案内したときは間違っていた。ごめん。先日買った「散歩の達人」の特集を見ていて思い出したよ。17時半くらいだったのだけれど、もう誰も客はいないよ。マダムたちは昼間に来るんだね。そうそう、この前の道はとても狭いのに、抜け道になっていていつも渋滞している。どうにかならないのかなあ。

_ [買った本]買った本

 紀伊國屋書店二子玉川店にて。

 帰ったら、bk1からも届いていた。一冊、2〜3日で出荷(共同倉庫にあるものらしい)が入っていたためにこうなったようだ。まあ、いいか。

 『象の消滅』は、アメリカで刊行したものの逆輸入版なんだね。納得。セレクトも、納得いくものなんじゃないかなあ、と思う。私もあんまり熱心な読者ではないのだが、やっぱり初期短編作品は好きでよく読んでたもんな。


2005年04月03日 (日) [長年日記]

_ [読書][漫画][読了]北道正幸『 プ~ねこ (講談社コミックス)(北道 正幸)

 シュールな猫漫画。話の殆どは「猫じゃなくてもいいんでは?」と思わなくも無いが、人間がやったり思ったりすることを猫がやってるから面白いんだろうな、やっぱり。絵が確かなので、すごく安心感があるし、そのリアリティがまた、シュールさに輪をかけるというか。

 あまり刷り部数が多くなかったらしい(本の煽りに書いてあったもんなあ)けれど、増刷されたらしいね。私は何も考えずに手に取ってしまったのだけれど、サンプルっぽい感じで、表紙がそのまま四コマ漫画になっていたところが良かったんじゃないかな。表紙と中身が違う作品も、結構あったりするんで。

_ [読書][漫画][読了]西原理恵子『 毎日かあさん2 お入学編(西原 理恵子)

 もう一度カニ母編を読み直したくなってしまった。息子もとうとう小学一年生なのだが、早速クラスの「5バカ」に入ってしまう体たらく。柵が張ってある池に、その「5バカ」全員が、入学後1ヶ月の間に落ちていると言うのがまたすごい。何か、吸い寄せられるものでもあるのだろうか。運動会の直前には腕を折ってギプスを巻くが、そのギプスをバット代わりに野球を興じる始末。命を懸けたいたずらやチャレンジばかりをしていて、おちおち目も離せないというやんちゃぶり。どうやらこの息子の性格は父親の鴨ちゃんに似たらしく、二人でナースコールの音真似までやるのだが、看護士さんたちを困らせる出来だったらしい。鴨ちゃん曰く「さすが、猫八の息子は小猫だな」とか(笑)。

 一方、娘の方は「みんなが自分の方を向いてなきゃイヤ」なお姫様状態。まあ、こういうのって二番目の子供には結構ありがちだと思うので、自分の妹を思い出したりもした。彼女の、自分に注目が無くて不満(不安)なときのリアクションが、確かに面白い(笑)。

 そして鴨ちゃん。お酒飲んではぶっ倒れて入院、という生活をいまだに繰り返しているようで、でも一方では仕事を入れまくっててすっかり忘れてた息子の入学式の日取りを母親に思い出させたり(でも本人は酒飲んで入院してるんだから、始末に終えないねえ)、娘のたわいない一言に滂沱の涙を流したり。ところで、最初はマンションと書いてあった彼の住まいが、いつの間にかアパートになっていたような気がするんだけど……気のせいかなあ(笑)。西原とも、切っても切れぬ縁のようで、そのつかず離れ図の関係は、結構理想的なのかも。彼らがどうして離婚したのかは分からないのだけれど、繋がっているとどうしても頼ってしまうからではないかなあ。おそらく、既に男女の仲とかそういうものはとうに過ぎているのだろうし、このように同志として生きていくのが、もしかしたらいいのかも知れない、とも思う。でも、西原のリアクションを見ると、何となく鴨ちゃんとの復縁を考えているのかなあ、と思わなくも無い。

 学校の先生方に呼び出されて「学校のことを書くのは止めてください」と言われたらしいが、相当な啖呵を切ってきたらしい。今しばらくは、このいびつな家庭の姿を、見てみたい気がするので。

_ [映画][DVD]「 PARTY7 [DVD](石井克人)

 今日のアイロンタイムシアター。石井克人監督作品第二弾。「桃尻女と鮫肌男」は既に映画館で見ているので(二番館だけどね)、これだけ観てなかったことになる。でも、こういう順番で見るのも良かったかも、と思わなくも無い。というのも、「 鮫肌男と桃尻女 [DVD](石井克人/望月峯太郎)」のテイストと「 茶の味 グッドテイスト・エディション [DVD](石井克人)」どちらのテイストも感じさせる作品だったからだ。収録されている監督インタビューでは、「鮫肌男を撮ってから、ハードボイルドタッチの仕事を依頼されるようになってしまった」と少々困惑気味だったようだが、この作品を発表してギャグタッチのものの依頼が舞い込んでくるようになったんだとか。ということで、古臭いホテルの一室を舞台とする(ほぼ)密室劇なのだけれど、うまくそんな「にっちもさっちも」な状態を作り出したなあ、と感心した。

 この作品では冒頭から「本当に本当に本当なんだから!」といったせりふが繰り返されるのだが、こういうことを言ったものは押しなべて嘘な訳である。今まで信じていたことが嘘だと分かり、また、騙しとおそうとしたこともばれてしまう。狐と狸の化かし合いまでの高度なことをやっているわけでもなく、ひとつには「本当だ」と言われたら信じたくなる人間の心理を利用したものなのだろうなあ、と思う。こういった「嘘」が雪崩を打って飛び出てくる場面からエントロピーが増大し、発砲することによって隣り合わせの「覗き部屋」が暴露されてしまう辺りのしっちゃかめっちゃか感は、腹を抱えて笑いたくなる面白さがあった。全てが間抜けで、愛すべき存在で、しかし一番上手をいっていたのは松金よね子だったというわけか。全ての謎が解けて、円環するように最初の場面が再現される。そのときは意味が分からなかったひとつひとつが、改めて意味あるものに見えてくる。

 いやはや、楽しませてもらいましたよ。意味不明な「空から降ってきたうんこ」話や、ホテルマンの決めポーズ、変な変身ヒーローもの(?)など、「茶の味」に通ずるアイテムも沢山あった。と言えば、オープニングのアニメーションもそこに入るのかな。


2005年04月04日 (月) [長年日記]

_ [買った本]買った本

 ブックファースト渋谷店にて。

 『π』は、最終巻の9巻が、今月末を目処に出るということ。すごいなあ。描き下ろしも付いているそうだ。「en-taxi」は、色々と言われたりもしたのだろうが、何だかんだ言っても3年目でまた春ですよ。継続することが大事なんだということを教えられる。坪内祐三の評論が、2回連続(つまりは半年!)休載されようともね(笑)。

_ [季節]花冷え?

 朝(というか、昨晩?)から雨。冷えるなー、と思いつつも春という言葉に騙されて薄着で出勤。帰りには、凍えそうになっていた。しかし、オフィスは恐ろしいほど暑い。外が寒いから、いつまで経っても暖房から切り替わらないということらしい。

 桜は、ちらほらとは見えてきたが、樹によって恐ろしいほどの偏りがある。全然咲いてないのもあるし、そこそこいい感じになっているところもあり。

_ [書店話]smashmedia:

 bk1のリニューアル日の目処が立ったようです。長い間の不具合つぶし、お疲れ様でした(まだ、でしょうが)。これからは、長年憧れていた軽快な操作感を得られると思うと今から楽しみでなりません。本番まで、まだ色々と大変でしょうが、是非成功して欲しいと思います。応援しています。

 友達に、気軽に勧められる書店になることを願って。

bk1リニューアルに伴う買い物かごバックアップのお願いとリニューアル詳細

 システムメンテナンス期間:4月9日(日)正午〜10日(月)午前

_ [読書][漫画][読了]古屋兎丸『 π 8 (ビッグコミックス)(古屋 兎丸)

 今までamazonで表紙画像データは無かったのに、この巻だけちゃんと現れてくれるようになったよ、嬉しい(『団地ともお』もね)。やっぱり、表紙があるほうがどんな作品か、見当つき易いもんね。このシリーズは買った日かその次の朝に一気に読んでしまっているのだけれど、それは別にきめている訳ではなくて楽しみだから。今は夫も「スピリッツ」の購読を止めてしまったのだが、最近終わりそうな気配を見せてたので、気がついたときはコンビニなどで立ち読みしていたのだよ。夢人が煩悩蒸発させてデブヲタに戻ってしまった場面(しかしじゅんのピンチを見て目覚めるという話)や「究美麗(くびれ)」の辺りとか、立ち読みの記憶がまざまざと……。今までは、夢人がπ理論を固めていき、また成長するために1巻ずつかけて何かテーマがあったのだけれど、前巻辺りから確か小ネタになっていたはず。考えてみたら今まで広げた風呂敷をうまく収束させなければならないわけで、そのためにはこういう話の流れにしていくことは、必然なのだろうなあ、と思った。

 で、のっけから、昔夢人と同級生だった女の子が転校生としてやってくる。転校生といえば学園生活では憧れのポイント! さぞやワクワクどきどき、夢人は「彼女がπかどうか」推理して楽しむだろう、と思いきや、顔が真っ青。なんと、彼女の中学生活をめちゃくちゃにしてしまったのは夢人なのだという。彼女(後藤愛留)は、その恨みを抱いていて夢人に色んな攻撃を仕掛けてくる。じゅんが好きだと気付いて過去を暴露するようなフェイントを取ってみたり。姿かたちは変わっても名前までは変わらない訳で、夢人は大ピンチとなってしまうのだ。最終攻撃にはさすがの夢人も耐え難く、最終手段として「π理論を投げ捨て、煩悩を持たぬ」術を発揮するのだが……。じゅんは、天然ボケなので彼女の邪悪さには気付かないのだが、さすが美華先輩! 彼女は独特のアンテナで、愛留の正体を嗅ぎ取るんだよなあ(笑)。というかですね、そもそもがこのトラブルの元を作ったのは千尋センパイ(ウジ虫)なのに、みんなそこを突っ込まないなんて優しいねえ。

 かなり彼女の攻撃は激しかったのだけれど、なんとかクリア。そこから千尋センパイのラブストーリー(例の、幽霊の菊ちゃんね)と、じゅんと夢人との恋愛とそのジレンマに移行してくる。あれ、愛留はとりあえず夢人が一旦壊れたことで満足したのか?? この巻はさほど爆笑ポイントは無いのだけれど、ひとつだけあったぞ。それは、じゅんと二人で河原に佇んでいた夢人が一大決心をして自分はパイダーマン(=じゅんの恋してる相手)なのだと告白することを決意し、口にしたそのとき。観念した夢人の見開きカット。次の見開きは、やはり驚愕のじゅんのカット。そして、ああー!とうとうやっちまったかー……と思ったら、おい(笑)! ああ、こうやって最後までボケ続けるしかないんだな、夢人は。

 ホントは、この巻で終わりかと思ってたのだけれど、再収監である9巻は4月末、書き下ろしのエピソードも加えて発売予定だとか。おおー、楽しみだなー。1ヶ月に2冊もπの単行本が読めるだなんて。

 気に入ってた作品が終わってしまうのは残念だけれど、だらだらと続けて萎んでいくよりは、きっちりと終わらせてくれた方が嬉しく思う。そういう訳で、今まで楽しませてもらったことに感謝しよう。


2005年04月05日 (火) [長年日記]

_ [読書][雑誌][読み中][weblog]「 ユリイカ2005年4月号 特集=ブログ作法 あるいはweblog戦記

 えーと、今までのところは、以下の順番で読んだ。

  1. スズキトモユ「ブロガーがネットを発見する」
  2. 小谷野敦「ミクシィは「出会い系」か?―2ちゃんねる・ブログ・ミクシィ―」
  3. 竹熊健太郎「「たけくまメモ」繁盛(させたい)記―誰もがメディアになる時代―」
  4. 稲葉振一郎「BBSからブログへ―極私的ブログ考―」
  5. 上野俊哉+泉政文「接続者のしかばねの上に萌えるもの、あるいは工作者の逆襲?」
  6. 北田暁大「「ブログ作法とは何か」とは何か」
  7. 佐藤真「活字とWebのコンティニュイティ―雑誌化したブログ―」
  8. 南陀楼綾繁「日記からアクションが生まれる」

 この順かな。次には、鈴木一誌→内田樹、最後に大物の対談ページに行く予定。まだ先は長いなー。

 この中で特に印象的だったのは、上野俊哉+泉政文(連名だと、文責がどちらか分からないのが、なあ。両方でいいの?)のコラムで、突っ込みどころが満載だった。わざわざ、電車の中で線まで引いてしまった。この方々にはまずは『 ウェブログの心理学(山下 清美/川上 善郎/川浦 康至/三浦 麻子)』を読んで欲しいくらいだ。

読んだ本、見た展覧会、行ったイヴェント、過ごした蕎麦屋、それほど自分の行動をさらして何が楽しいのか。(p.142)

 さすが、ご著書を十何冊も持ってらっしゃる*1先生のおっしゃることは違いますなあ。素人がプライバシーだだ洩れの駄文テキスト晒してんじゃねえよ、とのご忠告か。確かにそれはいえるのだが、それが我々を取り巻いている社会でもないのか。『ウェブログの心理学』はそういう意味で言えば真っ向からこの主張と対立するものであり、市井の人々の日々の記録の断片が、後々になって歴史を形作るといった内容の記述がある。かのジュリアン・バーンズはそういったことを意識している人なのだと思うのだが、以下の引用を読んでみて欲しい。

しかし歴史とはつねに、ラクダの毛の絵筆よりむしろペンキ屋のローラーによって絵の具が塗りつけられる、マルチメディアのコラージュの方に似てるのだ。

 世界の歴史? 暗闇のなかで反響するいくつかの声、数世紀にわたって燃えつづけ、やがて消えていくいくつかのイメージにすぎない。物語、それはときどき重なりあうように見えるいくつかの昔話にすぎない。(中略)理解あるいは容認できない事実を処理するために物語を作り上げる。二、三のほんとうの事実を残しておいて、そのまわりに新しい物語をつむぐ。われわれの恐怖、われわれの苦痛は慰安を与える作り話によってのみ軽減される。われわれはそれを歴史と呼ぶ。(『10 1/2章で書かれた世界の歴史』p.301〜302「挿入章」より)

 どうだろうか。大体が、10と1/2章それぞれの語り口から歴史を編み出すという手法からして何をかいわんや、である。

 まあ、私がそう思っただけで実は大方の感想は全然別だったりして、外して恥を書くかもしれないけど……それもまた、ひとつの「歴史」の粒なのかも知れない。

*1 泉氏についてはあまり知らないので、この際のターゲットは主に上野氏になってしまうのだが

_ [季節]桜、咲く

手が届くところに桜  ようやっと、私の背丈で届く場所に桜の花が咲いたのでちょこっとアップ。やっぱり、ぽかぽかと暖かくて桜がふんわり咲いていると、幸せな気分になるなあ。この気分を味わえる日本に生まれてよかった、と思う。

_ [MySite][tDiary]ロボットがウザい

 最近のログを見ると、Wikiの方とこちらとが逆転している。というか、Wikiは変わらないんだけれど、こちらが突出してログの量が多くなっている。何かと思えば、googlebotなのですな。少し以前はinktomisearchと交互に来ていたのだが、最近はgoogleさんばっかりが毎日しつこく訪れている。で、何を見てるかって、tDiaryの「ここだけ検索」を使っているのでカテゴリページしか巡回しない筈なのだが、これが非常にお行儀悪い。大体が、year=2167とか、year=1843とか、ありえませんから! 歴史日記を書いているわけでもなし。まあ、これはtDiaryが該当カテゴリへのエントリが無くてもページを表示するからいけないっていうのもあるかも知れないんだけどさ……。


2005年04月06日 (水) [長年日記]

_ [MySite]amazonのアフェリエイトID

 さっき気付いたのだけれど、どうもamazonを利用する人が少ないなあ、と感じていたところ、WikiのamazonプラグインのところでアソシエイトIDを入れるところを間違えてWebService ID入れてたということが発覚orz。なんてこった。多分、10日か2週間くらいこの調子だったのだと思う。それでも購入してくれた君、漢だよ。いや、考えてみたら自分も経由してアクセスしたりしてるはずなのに殆どクリックスルーが無いところで気付けよな、という話ではあります。最近、アソシエイト用ページががらりと変わってしまったので、あんまり違和感無かったのですよ。

 そういう訳で、この間にPCとかDVDボックスとか買ってくださった方がいても、私は気付くことができませんでした。すみませーん。

_ [読書][雑誌][読み中][weblog]「 ユリイカ2005年4月号 特集=ブログ作法 あるいはweblog戦記

 鈴木一誌→内田樹、ときて、やっとはてな対談へ突入。でも、まだニフティの思い出話やココログ関連のところだよ。げっ、まだ20ページ以上あるのかよ。

 実は、鈴木一誌の文章が結構心に残っている。少々形而上的な表現もあるので読みづらいところはあるのだけれど、彼が感じているものは、おそらく私もぼんやりと感じていたところだ。例えばblogmapで同じ作品の感想をざくっと探して、10秒もいずもとのページに戻ってくるところがいくつもある。それがおそらく彼の挙げているようなところなのだろうなあ、と思うのだ。私はそこまで親切じゃないし自分が求めるものが無ければ関係ないからそうやって引き返す訳だけれど。デリダや中上健二、『Wの悲劇』の沢井信一郎監督の言葉(これは、小説の作法にも関連することだと思う)などなど、引用されている言葉も深く納得できるものだ。批評には、その対象との「ずれ」が無ければ成立しない、そして、写真を例にした、一旦フラットになったものに「重み」をつけるのが、その作家性ではないか、といった辺り、深く頷く。まあ、少々ナイーブな気がしなくも無いのだが、一番共感を覚える文章だったかも。ウェブ上で小説や映画の感想などを書いている方は、一読以上の価値があると思います。

 内田氏の文章は、もうあのウェブログや著作の通り。多少のユーモアの裏に棘を忍ばせている感じ? 万人への棘では無いからおとぼけの感じが出るんだろうね。インターネットという中でやってるからこそ、「人の存在を意識し、感謝する」というのはとてもよく分かる。忘れがちなことだけれど。

 という訳で、対談を読んでる最中です。何とか今日には読み終えられるかな。

_ [季節]今日の桜

 今朝の桜  家の近くの桜の状態。6,7分咲き? でも、殆ど咲いてない樹もあるので、まちまちです。だいぶ春めいてきて、今日なんて何を着てくればいいかすごく迷いましたよ。会社の最寄り駅の駅前にあるシロタエも上の方の蕾が開きかけて殆ど咲いている状態だったので、これから出勤が楽しみ。でもって今日は午後からオフィス間移動があるので、散歩日和の今日は楽しみだなー。ひと駅前で降りて、歩くことにしよう。

_ [][季節]国際フォーラムの中庭

建物と木の葉  移動途中に国際フォーラムを通る。ちょうど、木の葉が生えかけてきたところで、赤ちゃんの乳歯みたいね。ここは広々としているので、広場で煙草を吸っている(ちゃんと、場所は決まってます)人がいても、あんまり気にならないのだ。

_ []100% chocolate cafe

季節のチョコタルト本日のチョコ(特撰ホワイト)  久しぶりに立ち寄ってみた。オープンが今年一月でだいぶ人の波も落ち着いたかと思ったのだけれど、相変わらずの盛況ぶり。というか、これが常態になってるんだね。以前はオブジェが飾られていた、入口の両脇の棚もテーブルと化して(最初からそれは考えていたのかも知れない)、それでもイートインの待ち行列ができていた。

 行く前にウェブサイトでメニューを見て「よーし、今日はショコラパイバナナ添えを食べちゃうぞ」と張りきって行ったら、なんと既に売り切れということ。残念。それで、ショコラタルト季節のフルーツ添え(チョコクリームはアーモンドミルクを選んだ)とコーヒーにしたのでした。ドリンクには日替わりチョコ(日付の刻印入り)が付くので、かなりのお得感があるのだ。今日のチョコは「特撰ホワイト」。一所に付いていたカードの説明によると、今日は「白(4・6)の日」なんだそうで。初めて聞いたよ。まったりとした味わいのチョコでした。

 コーヒーは初めて飲んだのだけれど、結構深煎りで、んー、私の好きなタイプでは無かったのでミルクを入れて飲んだ。お土産に、モカビターといちごクリーミー(期間限定)のチョコクリームを詰めたチョココロネを買ってきた。

 家に帰り着いたのは本当に久しぶりの19時台。おお! 定期券売り場がまだ開いてるよ。通路が明るいよ(いつもはお店が閉まっている時間なので結構暗い)。何だか、違う世界みたいだ。

_ [読書][読了]小倉千加子『 結婚の条件(小倉 千加子)

 最初の方を読んでいたときは「おぉおぉ、この感覚、分かるぞー」と頷きながら読んでたのだけれど、段々疲れてきた。おまけに、中断している間に以前に書いてあったことをあらかた忘れてしまったので、感想書くにはもう一度おさらいする必要があるかも。

 男はカネで女はカオを等価交換することで結婚制度は成立する。この価値基準は、現代ではひっくり返るところもある。そして、どうしてカップルにならない人が多いかといえば、お互いが己の真の姿をきちんと見ておらず、傍から見ればお門違いな理想を持ち続けるからだ、と。つまりは、自分の価値に見合った相手を選べばいいんです、ということか。

 因みに、これは真実だ、と思ったのが、今の恋愛やそれに基づく結婚だなんて、本当の意味での恋愛では無いということ。自分でも気付かないか、気付かない振りをしていたのだが、確実に私たちは「自分の手の届く距離」の人と恋愛をしている。だから、身分違いの御曹司などに夢中になることもなく、職場や、大学のサークルの仲間なんかと恋愛し、結婚するのだろう。つまりは、最初から結婚制度とかそういったものを見切った上で、恋愛の対象を選んでいるということだ。後の方に出てくる、小谷野敦を引き合いに出した「恋愛上手」の真の姿と似通ったところにあるのだろう。最後の方に、確か女の子の親が求めている娘の将来について出てくるのだが、それは「あんまり無理しすぎない玉の輿」なんだという。ああー、私も自分が仕事を続けるとは思ってなかった頃は、そんな夢想もしたことはあったよ。

 まあ、身近な相手を恋愛対象とするのは、その方が恋愛(?)が実り易い、ということもあるのだとは思う。

 と、今までの恋愛観や結婚観などを、見つめなおさせてくれた本ではあった。でも、既に結婚して落ち着いてしまってる私には、ウェブサイトのコラム程度で十分だったかも。これだけ繰り返し同工異曲で語られると、飽きてきちゃうんだよな。


2005年04月07日 (木) [長年日記]

_ [本の話]失せもの見つかる

 去年からことあるごとに探し回ってた『 犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎(コニー・ウィリス/大森 望)』が、今朝突然に見つかった。というか、この本棚散々探していたのにどうして分からなかったのかなあ。すごく分かり易いところにおいてあったのに……。

 といっても、既に待ち行列があるので読めても5月だなあ。

_ [季節][仕事]あづい

 ゆっくり散歩するにはいい陽気なのだろうが、仕事でがつがつ移動してると結構暑い。道端の桜の樹も、7,8割が咲いているのとまだ殆ど蕾のものにぱっつり分かれてて面白い。

 帰りは、同じオフィスの人とエレベーターホールで一緒になり、二人で帰ってきた。ずっと同じオフィスにはいるのだけれど、あんまりプライベートなことで話したことは無いんだよなあ。でも、好奇心旺盛な人だというのは見ただけで分かるので、話していてとても面白かった。

 明日もオフィス間移動があるのだけれど、やっぱり天気いいのかな?

_ [読書][読み始め]北田暁大『 嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)(北田 暁大)

 本当は「ユリイカ」を読み終えてから、と鞄にずっと入れてあったのだけれど、PHSと「ユリイカ」を今日は家に忘れてきてしまったようなので、こちらを先に読み始めた。序の部分で窪塚洋介について触れているが、彼が今の日本の、特に若者のメンタリティを代表している、みたいな部分の話が面白かった。

 今の世の中の人々の、ある事象に対する反応を見ると、あまりにもベタで呆れてしまうことが多い。この「ベタ」とは、昨日感想に書いた「ユリイカ」の鈴木一誌の文章に関連してくるけれど、「ずれ」が無い、つまりは事象と自分の間に「批評」や「留保」が無い、という印象に繋がっていっている。しかし、その印象だけでそう結論付けてしまうのは乱暴すぎる、と北田氏は言っているのだ、と思う。我々の世代以上の「アイロニー」と、若い世代の「アイロニー」とでは性質が違っているから気付かないのだ、とも言っている。

 そこから、連合赤軍やあさま山荘事件が出てくるとは全然気付かなかったのだけれど、ナショナリズムが話題の中心だとすれば、当たり前ではあるわね。

_ [買った本]買った本

 リブロ渋谷店にて。

_ [雑誌][書店話]「早稲田文学」から

 ちょっと、文芸誌を見ているときに「早稲田文学」を立ち読みしたのだけれど、永江朗とブックファースト渋谷店副店長さんと往来堂書店の店長さんが「21世紀の書店」的なテーマでシンポジウムだか対談をやった模様が収録されていた。結構端折って読んだのだけれど(どちらかというと「眺めた」?)、目を惹いたのがこの部分。

 永江朗曰く、去年の夏の青山ブックセンター倒産騒ぎの際、本当にライブドアが買い取るという話があったらしい。「そうしてくれたらいいのに」的な話がどっかで出てるのを読んで笑ってしまったのだけれど、まじだったんか。で、その時の条件は「社員は全員解雇」。つまりは「青山ブックセンター」というブランドが欲しかっただけらしいが、この鼎談では「書店は書店員でもってるのだから、ここで全員切ってしまうのは、どう見てもおかしいし、分かってないってことなんだろうね」という結論だったと思う。まあ、ホントのところどうだったかは分からないけれど、書店員自身は「青山ブックセンター」というブランドに自負を持っていて、おそらくそれに恥じない店作りを目指していたであろうから、もしホントにそれが実現していたら、みんなの中にあるこの店とは全く違うものができていたのかも知れないね。それがいいのか悪いのかは今となっては分からないけれど。

 それと、ブックファーストの話。阪急電鉄が母体のこの書店、東京進出は渋谷店が最初だったのだけれど、いきなり一千坪ほどの売り場面積。しかし、その当時は「全然品数が足りなくて、なってなかった」と振り返っている。うん、最初見たとき、がっくりしたんだよなあ。確か、文芸書のフロアでは、元(とは限らないけど)ミュージシャンの作家の作品とCDを並べていたのを覚えている。町田康とか辻仁成とか。で、棚の内容も全然薄くてがっかりしたのだけれど、一度目のリニューアルで目を瞠るほどの変貌を遂げたんだよね。それ以来のファンなのです。最初から及第点じゃ無かったところが良かったのかも。そして、わたし自身、この書店に見る目を育てられてきたという気持ちがあるから。

 そして、このオープン当初の話なのだけれど、当時は実績も無かったから、全然本が回ってこなくて随分苦労をしたらしい。考えてみたら、売り場がスカスカだったのも、CDなんかを並べていたのもそういう理由があったのかもね。

 で、もうひとつの目的は、中原昌也とモブノリオの対談。どう考えたって、ぐだぐだの変な話になりそうでしょう? で、さわりだけ読んでから買おうかどうか決めようと思ったら、周囲は黒塗りの、袋とじ記事だった(笑)。ひどいよ(笑)。多分、近いうちに買うと思う。


2005年04月08日 (金) [長年日記]

_ [TimeBookTown][雑誌掲載小説][読書][読了]松浦理英子「犬身」12回、13回

 とうとう13回目。ということは、TimeBookTownが誕生してからかれこれ1年以上経ったということか。おめでとうございます。でも、今日アクセスしたら、ライブラリのひとつ女性向けのコンテンツ「オー・ファム」が先月末でクローズされていた。得てして、ウェブでの女性向けコンテンツってすごく流行るか全然見向きもされないかどちらかだと思うのだが、このライブラリはおそらく後者だったのだろう。誰も、こういう場で女性向けの情報やサービスなんて期待してないのです。って私もそうだけれど。ところで、確かオープン時は新書全般を扱っていたライブラリが「学芸セレクション」と名前を変えていた。こちらはちょっと気になるんだよなー。正直、新書は購入するまでもないけどざっくり目を通しておきたい、という程度のものが多くて、ここだったら入会すれば数冊をそういった感じで読めることになる。いや、一冊一冊お金を払えば今でも読めるのだから、それでいいっちゃあいいんだけど。あ、文藝up-to-dateでは、角田光代の『 対岸の彼女(角田 光代)』をダウンロードしたので(というか、以前に既にしていたらしい)、近いうちに読んでみようと思う。

 さて、本題。房恵は犬となって梓の元に貰われていき、ひとりと一匹の生活を大いに楽しんでいる。元々、「梓に可愛がられたい」という「種同一性障害」を持っていた彼女だったから、念願かなって大満足なわけだった。が、前回の最後に、実は変身した犬はオスだったということが発覚する。そんなの、とっとと気付けよ、と思うんだけどね(笑)。しかし、この変身をプロデュースした朱尾もひどいことをしてくれたもんだよなあ。12回の方を読むとこれは彼が狙ってやったことのようだけれど(惚けてはいるが)、種同一性障害が解消されたと思ったら今度は性同一性障害の疑いですか。しかし朱尾もしれっと

お前の魂ほど社会習俗の影響を受けてない魂を、わたしは見たことがないぞ。根本的に性別なんか気にもしてなかったやつが牡犬の体を持ったからって性同一性障害になどなるもんか。

と切り返すので、房恵は何もいえなくなる。

 そして、梓の家でも問題が出てくる。それは、梓の兄の彬という存在だ。彼は房恵が人間であった頃から不穏な空気を放っていたが、房恵が犬と姿を変えることで、はっきりと「敵」と認識する。人間の頃から梓に見せる支配性に疑問を感じていたのだが、それは実際にそうであるようで、この不思議な関係性は今後とも引っ張っていくことになるのだろうし、物語に大きなうねりを与えるはずだ。彬が、どうして牡犬であるフサ(房恵)のことを敵対視するかもすごーい疑問。

 最初はオスという性別を受け入れ難かったフサも、少しずつ成長し牡犬らしさを身に着けるにつれ、自分の存在そのものを受け入れるようになる。まあ、おそらくは朱尾という会話を交わせる相手がいるからでもあろうけれど。この朱尾もそういえば謎だったんだよな。狼的なキャラクタ設定で出てくるのだが、房恵を犬に変えたことといい、獣臭い彼自身といい、非常に不気味だ。だが、そんなに悪い存在でも無いような気がするんだよなあ。

 そうして13回ではとうとう去勢手術を受けるのだが、この、性的なものを撤廃させた展開が、ひどく新鮮に思えた。おそらく、今までの彼女の作品の登場人物なら「私の性も、こんな風に簡単に除去できればいいのに」と呟くに違いない。

 松浦理英子といえば、今までは女性性の受け入れ難さをテーマにした作品が主流だったと思うのだけれど、これを性ではなく種にまで拡げた結果、色んな人物が出てきて、非常に不思議な空気を含ませた作品になっていると思う。基本的にはコメディなんだけれど、この人独特の生真面目さが、物語を淡々と展開させている、ように感じる。どのように今後展開されていくのか楽しみだ。

_ [季節]

ほぼ満開の桜  随分と花が開いてきたなあ。今週末は、本当のお花見日和になるね。

 ところで、先日気がついたのだけれど、接写状態にしてズームを使うと、背景の画像がぼやけて、いい感じに遠近感が出てくることに気付いた。これよりももっといい感じに映るのが会社の近くにあるので、後で撮ってみる予定。

満開の桜の樹  ということで、もういっちょ。

_ [買った本]買った本

 丸善丸の内本店にて。

 OAZOの通路を横切る陸橋の上に人が沢山並んでいたので何かと思ったら、今日は林真理子のサイン会だったみたいね。これだけ人がいる(整理券は完売だったようだ)ということは、それだけ人気があるってこと? へええ、知らなかった。ご本人は間近で見れたけど、目の覚めるような赤いおべべを着ておいででしたよ。

 「本屋大賞2005」を少し見てみた。ランキングと投票した人のコメント。それと、メッタコンビによる「本屋大賞メッタ斬り!」。これのロングヴァージョンはܲޥå¤ꡪץ˥塼êExcite ֥åʸإɡɾܤΥ˥塼に掲載されているようです。こっちはまだ読んでない。中身は、さすがメッタです!という感じ。コメントには頷けるけど、この候補作たちをちゃんと読んでないとあんまり言えないよな、やっぱり。


2005年04月09日 (土) [長年日記]

_ [読書][漫画][読了]伊藤理佐『 チューネン娘。 2 (Feelコミックス)(伊藤 理佐)

 これで完結のようだ。30を越えた主人公が恋愛や仕事や結婚に悩んでいく様子を描いたもの。実は1巻目の内容を丸々忘れてしまったので再読してから感想を書こうと思ったのだが、とりあえずメモ程度に書いておく。

 伊藤理佐は、『おるすばんえびちゅ』あたりから名前を覚えて意識して読み始めたのだが、特に『おい! ピータン』の前身となった「いいようにはしないから」(『ミックスリサ2』に収録)と、結婚したいとこが我が家に転がり込んできた、という話を同世代の男性の視点から描いた『結婚泥棒』が白眉で、微妙なお年頃の女性の心理をうまく掴んだ作品を書くなあ、と感心している。連載をリアルタイムで読んでいるのだが、ぐっと引き込まれるエピソードもいくつもあった。

 ただ、そういう彼女だからこそ、と期待しすぎてしまった気がするのだが、この作品のラストは展開が読めてしかもありきたりな結末で、ちょっと評価が辛くなってしまった。大台に乗って、それでもいいと思う自分とあせる自分とがせめぎ合いが続き、ダメ男の彼氏を捨てて、とうとう理想の彼氏もゲットする。が、彼が「理想」というのはスペックだけのもので、会えば会うほど、付き合えば付き合うほど疲労と違和感が積み重なっていく。しかし話はとんとん拍子に進んでとうとう結婚することになるのだが……。

 と、このまま結婚すれば99%不幸になるだろうカップルはやはり別れてもとのダメ男とよりを戻すのだけれど、何が気に食わないって、そのダメ男が彼女と離れ離れになっている間に、漫画家としてデビューし、そこそこ順風満帆な生活を送っているというところなのだ。カエルだと思ってたのにそれは魔女の呪いで、実は王子様でした、みたいな展開? なんか、その結末があまりにもご都合主義に見えて、一気に気分が萎えてしまった。いや、全く別の見方もあるのだろうし、こんなところで引っかかってる自分がおかしいのかも知れないのだけれど……。


2005年04月10日 (日) [長年日記]

_ [映画][DVD]「 鮫肌男と桃尻女 [DVD](石井克人/望月峯太郎)

 石井監督作品を観よう第二弾。

 これは、以前に映画館で観たのだが、当時は「サッポロ黒ラベルのCM撮ってる人」という認識しか無かったので、観てびっくりしたんだった。でも、そのときに観たときと「びっくり」の勘所が違っているのが妙に新鮮。「 茶の味 グっとくるBOX [DVD](石井克人)」や、先週観た「 PARTY7 [DVD](石井克人)」なんかを経由すると、作風といったものも分かって興味深い。それにしてもこの作品は、とことん浅野忠信がかっこよく描かれていて、見とれてしまったデスヨ。いや、ちょっと切れている役ではあるのだけれど、ちゃんと桃尻娘を助けるのがチンピラっぽくなくていいよね。一億円パクっちゃう荒唐無稽さとこういう面が入れ違いに出てきて、奇妙なのだけれど愛すべき男として描かれていると思う。

 「PARTY7」を観たときには、あの舞台となったホテルと同じところだと思ってたのだけれど、見てみたら記憶というものは当てにならないもんだと思った。こちらは、「ホテル・シンフォニー」(支配人の島田洋八は「プチホテル・シンフォニー」って言ってたけど……あれがあ(笑)?)という寂れたホテルで、従業員の制服もひどく地味(そこが桃尻娘を野暮ったく見せる所以ではあるが)。それにしても、あんなにスタイリッシュな人間ばかりいる組があったら、調子に乗って入っちゃう人続出になると思われるのだがどうだろうか? チンピラややくざってそのファッションセンスが一般人と著しく「嫌な方向に」ずれているところが一般人との境界線をうまく作ってると思うのだよ。

 登場人物がみんなイカレまくって特に鶴見慎吾の変態犬男っぷりが惚れ惚れとするほど。よく見てみると、デヴィット・リンチの「ツイン・ピークス」を思い出すね。寂れたホテル、人里離れたロケーション(こういう舞台は、シチュエーションものが作りやすいんだろうなあ)、奇妙な人々、などなど。シリアスでもなく、かといってギャグにもあえて走らず、テンポとセンスよく仕上げたこの作品は、いつ観ても小気味いい。


2005年04月11日 (月) [長年日記]

_ [映画話]レスリー・チャン作品が観られなくなる?

 今週のAERAを読んでいて知ったのだが、去年一昨年の4月1日に亡くなったレスリー・チャンの作品が、日本で観られなくなる可能性があるらしい。それは、「 さらば、わが愛~覇王別姫 [DVD](リー・ピクワー)」と「 欲望の翼 [DVD]」がそれぞれ4月、そして7月に放映権が切れるからだそうで、その半年後には、DVDやビデオの販売権も切れてしまうらしい。この契約が更新されなければ、という仮定の話ではあるのだが、契約ってどうなるか分からないからね……。

 何となく、昔の作品でもいつでも観られると勘違いしてたのだけれど、本とは少し違った形で、その作品に触れることができなくなる可能性もあるのだなあ、と感じた。

 「いつかは観よう」と思っていたのだけれど、これは延ばし延ばしにしてないで、早めにまずは観ておくべきかも知れない。

_ [internet][web][weblog]EEF : How to Blog Safely (About Work or Anything Else)

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 ちょうど『ウェブログの心理学』でも附録に「ウェブログの歩き方」というコラムが掲載されていて「これは万人に読んで欲しいと思う」と以前に書いた。著者の方々も検討して下さっていたのだけれど、アメリカに先にやられてしまったなー、という感じ。

 それにしても、最近になってアメリカの話題、ということでHotWIREDなどで「blogで会社を首になった人」の話などが出てきているけれど、ウェブログが注目される前には無かったのだろうか?? 日本のウェブ日記などでは時たまそういうのも見かけたような機がするのだが。こういう文書が出るということ自体、社会問題化してきているということだよね、やっぱり。

_ [webサービス][書店][wiki]bk1リニューアル

 おお、確かに表示が速くなっている! 検索が相変わらず遅いのがちょっと気になったのだけれど、裏処理と関係があったのかな? 後でまた色々試してみたいと思います。

 ところで、PukiWikiのInterWikiNameを書き換えようとして気がついたこと。

 えーと、これではInterWikiNameは使えません(泣)。

 何故かってーと、今までは本ごとにユニークにつけていたbibidが最後に付いていたのですが、どうやら今後は、ブリーダーIDが最後に付く仕様にになったようなのですよ。"?"で始まるオプション扱いならどちらを先にしても大丈夫なのだけれど、InterWikiNameはお尻にくっつくところが可変、という仕様になっている(多分)ので、今回のリニューアルから使えないということになってしまうのでした。これは、プラグインを作らないとどうにもならないかなー。最初、Amazonでも同様の仕様で困っていたところプラグインを作ってくださった方がいて助かったんだよなあ。

 それと、tDiaryのbk1プラグインも、大元のmt-bk1.plがリニューアル後の仕様に対応してくれないと、プログラムのパスなんかがどうなっているかどうか分からなくて手を出せない状態。なもんで、今日のエントリにはbk1のボタンが出てないのです(タイムアウトになっているはず)。今のところはリダイレクトしてくれてるみたいだから、ちょっと様子を見ておくかなー。

_ [季節][Life]騙された

 今朝は雨は降っていたけれど蒸し暑かったのでかなりの軽装で出てきたのだが、お昼に外に出て、ちょっと失敗したかな、とは思っていた。夜になって外気に当たり、ひどく失敗したことに気付いた。寒い、寒すぎる。

 そういう訳でオフィスの前から出ているバスに乗り込んで最寄り駅まで。バス停から駅までは、ぶるぶる震えながら小走り状態。周囲の人は「あいつバカだなー」と思ってたんだろうな。

本日のツッコミ(全9件) [ツッコミを入れる]

Before...

_ やました [2002年の紀要ですが、ここにURLを書くのはちょと恥ずかしいので、ご勘弁を。pdfですし。 「ウェブ日記を読んでみ..]

_ にじむ [了解しました。やはり、アカデミックな場までは情報という面でも結構敷居が高いみたいですね。今まで不勉強にもそのようなド..]

_ sheepman [>InterWikiName PukiWiki だと $1 を使って好きな位置を置換することが出来ます。 http..]

_ にじむ [うわ!sheepmanさん、ありがとうございます。何か手はあるはずだと思いながらも、なかなかその手が見つからずに困っ..]

_ にじむ [今、やってみました。ホントだー。ちゃんとできますね。嬉しい。 後で、ちゃんと別エントリにします。ありがとうございまし..]


2005年04月12日 (火) [長年日記]

_ [web][書店話]bk1、キーワード検索がおせーよ

 普通の表示はかなり軽くなったbk1だが、キーワード検索しようとすると死ぬほど遅い。遅すぎる。河野さんのウェブログでは

今の時間帯は裏でページ生成処理をしていて、10万件を越えるような大量の検索結果の場合にbusyになってしまいます。(smashmedia: )

とあるけど、今も遅いよ!

 あと、名前の間に半角スペースがある著者名データが偶にあるのだけれど、検索時に半角スペースを入れないとそれらはヒットしないという現象は、いまだにそのまんまみたいだ。これ、どうにかならないのだろうか。

 日曜日に新システムに変わったのでブリーダーシステムに関しての説明を読もうとしたのだけれど、パッと分かるところには存在せず、仕方なく「お困りの方」というメニューから入らざるを得ないし、ドキュメントも少ない。メイルマガジンのブリーダー通信は、受け取り拒否者の除外処理の作業があったかららしいけれど、月曜の夕方だったしな。簡単な仕様くらいは事前に連絡が欲しかったなあ、と思うよ。検索系が放っておかれてるのも、これだけ待たされた身からすると……。おまけに、文字コードがEUCからshift jisに変わったっていうのは、もっと早めに知らせて欲しかったですよ、老舗ブリーダーとしては。

 そういう訳で、もっとあっけらかんと祝いたいけどそうもできないジレンマ。サイトデザインは、以前よりもすっきりはしたけどこのデザインにこそあの素っ気無い犬が似合ってたような気がする。あっちの電波犬の方が好きなんだよなー。

_ [MySite][tDiary]ウザい検索が止んだ

 今週になってからアクセスログを見てみたら、以前のような正常値に戻っていた。以前にロボット検索がウザいと書いた後にgoogleにこの件で質問と要望を出したのだが、返信は(自動返信しか)来なかったけれど、ぴたりとありえない年の巡回をする動きは止んでいた。対策早いなー。

_ [読書][読み中]北田暁大『 嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)(北田 暁大)

 読み中。丁度1980年代あたりの話に来てるのだけれど、この辺になると記憶とシンクロしてくるな。糸井重里がモトカゲキハであったこと、そしてその糸井がコピーライターとして、資本主義の手先のようなことをやっていることの関連が面白かった。あの人の微妙な立ち位置とか、そういうのが少し分かった気がするから。

 「ビックリハウス」や「ヘンタイよいこ新聞」は、存在は知っていたけれど全然手を出さなかったので、同時代でもよくは知らない。「知っている」と言ったほうがかっこいいのは分かってるんだけど(という感覚も、下の年代の人には分からないのかも知れない)、知ったかぶりしても仕方ないしなあ。でも、この感覚は分かるし、99ページ辺りに例に挙げられているネタは「同時代的に受容した読者でなければ分からない奇妙な内輪性を前提」してるとあるけれど、んー、そうだとすれば、随分この時代の空気を吸っている人といない人とでは離れちゃってるということかな。客観的なところはよく分からない。

 とても参考になったのは、「アイロニー」というものの構図。109ページに掲載されている図(社会心理学者の橋元良明氏によるものだそうだ)でも説明されているのだが、文章にもなっている。110ページからの記述なのだが、時間切れなのでまた後で。

_ []虫尽くし

摩無志 黒とかげ  久しぶりに近所の飲み屋に行った。双方生ビールを頼んだ後は、もう炭酸は要らぬと夫は百年の孤独(ロック)、私は夫が二杯目の焼酎を注文するタイミングで、原価提供の日本酒。

 ところでこの日本酒、岐阜の「無風」という純米吟醸。しかし、その読み仮名は「むかで」と見えるのだ。「むかぜ」が変に描かれちゃったんだよね、まさかなー、と思って頼んだら、持ってきた瓶のラベルにムカデのでかい絵が(汗)……。因みに夫は、目の前にあった「黒とかげ」という麦焼酎を頼んだのだった。ジャケット買い。毒々しい印象の割には、随分とおしとやかな麦焼酎でした。その「黒とかげ」に一瓶おいて隣は、これまた「摩無志」という焼酎が……(笑)。なんだか、今日は虫尽くし(いや「まむし」は虫じゃないけどね)でしたよ。つまみもうまくて、お腹一杯になって満足。

 今日のかま焼きは、えーと、いさきだったかな。とろりとしてておいしかったです。いいところはほとんど夫に食べられたけどね。

_ [季節]花冷えどころの話ではない

 昨日の昼間から夜にかけても寒かったけれど、今日は朝から晩まで冷え冷え。午後から某所に出掛けたのだが、雨もあって、もうがちがち。その割には折りたたみ傘が面倒で傘を差さなかったのですが。

 明日も寒いようなので、少しあたたかいかっこうをしていこう。とりあえずカシミア素材のストールを被っていると、結構暖かくはあるのだけれどね。

 あまりにも寒くて、乗り換え駅で化粧品を買い足す必要があったのに、スルーしてしまった。うーん、とりあえず明日でいいや。かなりぎりぎりなのだけれど。


2005年04月13日 (水) [長年日記]

_ [読書][読み始め]浜辺陽一郎『 コンプライアンスの考え方―信頼される企業経営のために (中公新書)(浜辺 陽一郎)

 新聞やテレビのニュース番組では、毎日のように企業の不祥事が報道されている。その内容は、自動車メーカーによるリコール隠しであったり、銀行の不正に関する書類の隠蔽だったり、会計士の顧客からの便宜供与だったりして、社会的にも地位が高い人々が次々と逮捕されている。それは、彼らにそこまでに至らしめた責任があるからなのだが、どうして彼らはそうなってしまったのだろうか??

 明らかに数年前と社会の空気が変わってきて、それまではなあなあだった事柄がそれでは済まなくなってきている。それは、ある面では「世知辛い世の中になったものだ」というものなのだろうが、いずれは白日の下に晒されなければんらなかったものだとすれば、こうやって膿を出していくことで、隠し事が無くなり健全で公明正大な企業経営ができるということで、いいことなのではないかと思う。今までなあなあで済んでいたのは、この本にも書かれているが、日本の企業風土には何故か「村社会」的な一面が色濃く残っていたからではないかと思う。その仕事に就くというよりは会社に執着するというのも、年功序列雇用が前提となった社会だったからであり、今はそのねじれ現象が起きて沢山膿を出すことになっているのだと思う。おそらくは、正常化に向かうための一歩だと思っている。

 ところでこの「コンプライアンス」という言葉。私が始めて聞いたのは、今勤務する会社の新しい部署として名前が挙がってきたときだった。ネットワーク上のグループ名は基本的には英語で作成するため、その英語の綴りと意味を調べて、なんだか腑に落ちたような落ちないような気分になったものだった。多分辞書には、「遵守する」とか、そういったことが書かれていたのだと思う。この本では、この単語の成り立ちを説明しているが、

コンプライアンスの語源は、動詞complyから来ている。この動詞は、「完全、完成する」を意味するcompleteと「提供・供給する」という意味のsupplyが合体した言葉で、従うことによって完全なものを提供する、あるいは完全なものにする、といった意味が含まれている。(「第1章 なぜ「コンプライアンス」と呼ぶのか」p.15〜16)

 こう書かれているとかなりの部分で納得できる。

 というのも、社内の情報システム部門で業務を行っていて感じることは「いくらルールを策定したって環境を整えたって、利用するひとりひとりにその意識が無いと、何にもならないのだ」ということだからだ。今回の個人情報保護法の施行に伴い、我々の手で何ができるかを考えたときもそうだった。そして、そうしたものを総合して取りまとめる存在のひとつとして、コンプライアンスという役割があるということだ。この本にも書かれているが、コンプライアンス経営というのは、経営者自身が問題意識を持ち、率先して推進する姿勢じゃないと、先に進まないし絵に描いた餅になってしまう。現在問題が起きている企業は、企業倫理などがあったとしてもそれが実現不可能な状態だったり具体的な実践方法の示唆も何も無く、手のつけようが無い状態だから起きることも多いのだろう。それらを、身奇麗にして公明正大な企業活動を行っていくことで問題の根をつぶしていくのが、コンプライアンスというもののひとつの役割なのだろう。

 その中で大事なひとつが「企業倫理」なのだと書かれているが、ここでも説明されている通り、わざわざ「企業倫理」となっているということは、我々個々人が考えている「倫理」とはいささか違ったものであるからだという。その例として思想家のジェイン・ジェイコブスが述べているそうだが、

共同体の倫理では、所属している共同体への忠誠が重んじられ、目的のためであれば敵を欺くことも賞賛されるが、他方、市場の倫理では、見知らぬものに対しても正直を貫くことが賞賛され、誠実さが求められるという(ジェイン・ジェイコブス『 市場の倫理 統治の倫理 (日経ビジネス人文庫)(ジェイン ジェイコブズ/Jane Jacobs/香西 泰)』)(「第2章 企業倫理とは何なのか」p.35)

ということは、何となく分かる。そして、おそらくだが今までの日本の企業社会では、前者の「共同体の倫理」が企業の倫理の中で積極的に許されてきていた、ということだろう。ここで「許されてきていた」と書いたのは、誰でも「本来はこうであってはいけない」と分かっていつつもその文化を継承してきたということを指しているつもりだ。

 えーと、実は今まで読んでいた『嗤う日本の「ナショナリズム」』が今朝になって行方不明になり、手元に読むものが無かったので、近いうちに読まなければと思っていたこの本を慌てて持ってきたのだった。正直、ビジネス書的な本は殆ど読まないし、今まで避けて通ってきた。でも、ここ数年、色々思うことがあり、おそらくこの辺りも含まれるので、読んでいたほうがいいだろうと考えていたのだった。タイムリーにこういう本が出てきて良かったなあ、と思う。まあ、そのための出版でありマーケティングなのだろうが。

_ [TimeBookTown][webサービス][web感想]TimeBookTownと電子貸し本屋

 芝田さんの「TimebookTownリニューアルを経て」ですが。

 私は、比較的早いうちからサービスを使い始め途中から有料会員(文芸のみ)になったのですが、結局は魅力あるコンテンツがあるかないか、というところだとは思います。文芸のコンテンツには松浦理英子の「犬身」の連載があるのでそのついでに入会してみたのですが、まあ、どうせ入っているのならば……ということで何冊かはダウンロードして、結局読み終っているのは、中村文則の『 銃(中村 文則)』だけかな(笑)? というのも、これを読めるのがLIBRIEというバカでかい専用端末か、画面いっぱいに広がるWindows用の専用ソフトしか無いから、移動中に読めないのですよ。専用端末は、老眼でもないのに無駄にでかすぎる。あの半分で十分だし、全然可愛くないしかっこよくないから持ち運ぶ意義を感じない。Windows用の端末も、使うことはあるのだけれど、あちこちよそ見をする私としては、全画面あのウインドウが開く設定は、はっきり言って許せない。アクティブな状態にしていないと全く閉じてしまうし、多分これは耳コピーならぬ目コピー防止の意味もあるのだろうけれど、使い勝手が悪いことこの上ないです。その他にも不自由な点がいくつかあるけれど、正直、松浦理英子の連載分を読めればそれでいいからと放っている状態ではあります。連載だから一度に読む量は少ないしね。連載終わったら「文芸」ライブラリからも抜けるかも。だからコンテンツ次第なのですが。

 もうちょっとお手軽に読める状態であれば、もう少し積極的に利用する気になるんですけどね。私も、他に利用している人の話は、殆ど聞いたことが無いなあ。相変わらずSONY近辺でがちがちに固めている状態だったら、ちょっと先が無いかも、なんて思わなくもありません。

_ [web][書店話]bk1の検索が、明らかにおかしい

 昨日も検索が遅いと書いたばかりだけれど、その他にも問題がある。

 例えば、今日紹介した『 市場の倫理 統治の倫理 (日経ビジネス人文庫)(ジェイン ジェイコブズ/Jane Jacobs/香西 泰)』なんだが、著者の名前→翻訳者の名前→ISBN→書名の一部、と探してヒットせず、仕方なく著者の他の著作の著者名のリンクから辿ってようやく発見しました。同タイトルのハードカバー版は出てくるのに、何でかねえ?? その他にも、例えば「清水ミチコ」で検索すると、余計な「清水美智子」さんのものまで出てくる。「出てこないときはひらがなで検索するといい」とは書いて歩けど、これはひらがなじゃなくてカタカナですよね?? それと、これは元データの問題でもあるだろうので100%bk1の責任とはいえないのだが、名前の、苗字と名前の間に半角スペースが入ってるデータがある。でもって、これはものによって(というのがまたイヤらしいのだが)フルネームスペースなしで検索するとその分はヒットしない現象が出ている。最初は、検索のアルゴリズムがおかしいんじゃないかと思ったのだけれど、そうではなくてDBのインデックスがおかしくなってるんじゃないかなー、なんて想像しているのだが、どうなのだろうか??

 重くて使えないのと検索してヒットしなくて(もしくは希望しているのとは違っているのが出てきて)使えないのとどちらが望ましいかと聞かれれば、そりゃあ言う間でも無いわけだが。これは、既知の問題なのだろうか?

 ウェブのコンテンツは、何よりも全てをフラットにする検索という機能が一番の売りだと思う。その検索がヘボでは、扱い点数が多くても、人的レスポンスが良くても、あまり自慢にはならない。早急の改修を求めたい。

 それと、カートバーですが。IEをデフォルトで使う人じゃないと役に立たないと思うのですが、その点どうお考えですかね?(追記:河野さんのウェブログではアナウンスが出てますね。……でも、本体に障害情報とかのページが必要ではないかと。あったっけ? ブリーダーのヘルプページを探すのも大変だったくらいなんですが)

_ [季節][]八重桜とワインと

寒山  今朝もひどく寒かったのだけれど、なんとか一日、傘無しにすますことができた。駅前の桜の樹も、既に八重桜の方に代替わりしている。空はどんよりとしているけど、ピンクが鮮やかだね。

 帰りは、昨日の段階でメイルを貰っていたのだけれど行けなかったビストロに立ち寄ったら、半分予測したことではあったのだが、既にメイルで知らされたうまそうなワインは無かった。全て予約で埋まったらしい。残念。でも、まあそれだけじゃないからいいか。多分、それの詫びの印なのだろうけれど、ハウスワインもひとり二杯ほど貰ってしまったし。画像の説明  写真のワインは、シャルドネとヴィオニエをブレンドしたもの。ヴィオニエだけだと結構癖が強くて料理に合わせるのが大変だそうだが、シャルドネと合わせると、いい具合にバニラの香りが出てくるらしい。このワインは、確かにシャルドネとは思えないお味だった。私は好み。その後貰ったハウスワインも、空気で劣化しないどころか味にふくらみが出るタイプで、これはお得だなあ。

 あんまり、というかさっぱりワインは分からないのだけれど、うまいかそうでないかくらいは判断が付く。賑やかな女性団体客が来なければもっとゆっくりしていたと思うのだけれど、耐えきれなくて早々に退散。根セロリのペーストを使ったショートパスタが、とてもおいしかったです。酒三昧だ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ 芝田 [リアクションありがとうございました。 電子書店はコンテンツ次第。もちろんそうですよね。そういう意味ではTimebo..]

_ にじむ [そういう意味では、コンテンツ以前に、一般の人たちから「使ってみたい」と思わせるアイテムと、敷居が低いコスメティック的..]


2005年04月14日 (木) [長年日記]

_ [web][書店話]bk1の、今回の問題

 ぼんやりとは考えていたのだけれど、人の意見を読んで「ああ、やっぱりなあ」と思ったのは、今回のリニューアルに関してのアナウンスの不徹底だった。ちょうど、ビーケーワンプレスセンターの「ӡץ쥹󥿡: 饤Źӡ̥˥塼」というエントリのコメントに「アナウンスが無かった*1ので買い物かごのバックアップを直前に取れなかった」というクレームが寄せられている。これで見える問題点は

  • 表面に見える問題点(特に、サイトが重いこと)の解消を第一にしたためか、既存のユーザがかえって不便になるシステムデザインを行ってしまった
  • きちんとした顧客向けのアナウンスが集中管理されていない

というところではないだろうか。

 ちょっとうろ覚えなのだが、今までにbk1のサイト内で集中した「お知らせ」ページが無かったように思う。今回こそプレスセンターができてユーザからのTrackBackやコメントを受け付けるようになったが、それまでは窓口は全てメイルか電話だった。そこで、元COOの河野さんが個人サイトsmashmediaにて率先した情報公開を行ってきてくれたのであるが、これはいわばインサイダー情報であり、公式なものではない。だからといって嘘が書かれているという訳ではないのだが、河野さんのサイトをチェックしていない人には、今回の動きがひどく分かりにくいものになっていたのではないか、ということが気になっている。我々はこのような、非公式情報に当たっていたから事前に備えていることができたのだが、そういうところまでチェックしていない(普通の)ユーザに今回のリニューアル日の周知がきちんとなされなかったのは、明らかに失態だろう。リニューアル日の延期に次ぐ延期のため、あまり大々的に告知できなかった、というのは運営側の事情であって、やはりユーザにはしつこいほどのアナウンスが必要だと思う(カウントダウンとかホームページでやっても良かったのではないか??)。

 「顔の見えるEコマースサイト」というのは結構なことだと思う。しかし、それが逆に甘えになっていなかっただろうか。今まではシステムのまずさを人がフォローしてきたのだと思う。しかし、リニューアル後は今までユーザが諦めていた「仕方ない」の部分が一旦ゼロクリアされる。だって、大本の原因(システムのまずさ)がなくなった筈なのだから。それが、相変わらず人に頼る運営では、ユーザに不満が出るのは当たり前だろう。

 そして、顔が見える運営の割には、ユーザのニーズを本筋のところで把握していなかったらしい様子が見えるのが非常に残念だ。河野さんは「ぼくは目的の本しか買わないことが多いのでどういうインターフェイスが本当に探しやすいのか実はあんまりわかっていません。」とおっしゃるが、今までの利用者の残して行ったログからは、何か読み取れなかったのだろうか? それがwebサイトを利用してEコマースをやっていく上での、マーケティングの基本だと思うのだが。それと、ひとつ言いたいのは、寝ないで頑張るとか休まないで頑張るとか、そういった頑張り方はあまりして欲しくない、ということだ。きちんとある程度余裕を持った生活をしないと、ゆとりも冷静な判断も生まれてきにくくなるでしょう。身体や精神を弱らせられても、我々ユーザは困ってしまいます。会社も仕事も大切ですが、自分が健康であること、部下を見る目を持てる余裕がもっと大切なのではないでしょうか。素早い対応も大事ですが、ご自分のことも大事にしてください。まずはカットオーバーしたのですし。

 後は、まあ、昨日も書いたけれど、ブリーダー(アフェリエイト契約を結んでいるユーザのこと)のメンバーに、今回の、例えばURIの変更についてさわりだけでもお知らせしていなかったことが問題だ。私はある程度はaliasを変更するだけで一発修正できるようなものだけれど、ひとつひとつリンクを張っている人たちも沢山いると思う。そのフォローをするには、ひとつにはリダイレクトという方法もあるが、いつかは修正しなければならない。リニューアルが延期されたとしても、表に出るところの仕様はそうそう変わらないと思うのだ。予め準備をしておきたい人向けに、簡単な概要くらいは用意しておいて欲しかったと思う。そして、ホームページからブリーダー向けのメニューリンクが消えたのは、非常にまずいと思う。既存のブリーダーに対してもだが、これから契約したいと思ってもワンクリックで出てこない。「お困りの方へ」なんてクリックするのは、本当に最後、どこに行ってもマニュアルが見つからなくて「お困り」になってからだろう。

 確かに、通常のアクセスは速くなったし(検索に関してはまだまだだし、検索フォームが用意されていないのは、なあ……)、cookie利用がオフになっていてもアクセスできるようになった。「簡単リンクくん」なるものを使えば、それにあわせたHTMLコードも自動生成されるらしい。でも、既存利用者には「何もかも使えなくなり不便になった」としか見えないところが多い。今まで支えてきたのは、それでもbk1を敢えて応援して使ってきていたユーザに負うところが大きいのではないかと思うのだ。まあ、その割合は思っていた以上に小さいかも知れない。けれど、そういう人たちが失望すると、思っていた以上にダメージが大きいのではないかと思う。

 まあ、それよりも何よりも、検索の不具合を早く直して欲しいけどね。

 まだ、期待しているので、今暫く今後の動向を見させていただきます。頑張ってください。

sheepmanさんによる、bk1(bk1) リニューアル記念リンク集

追記:あー、あとアレだ。文字コードがEUCからShift_JISに変更になったのがひじょーーーーに痛い。URIのリダイレクトでもなんでもいいのだが、これこそ早く示唆して欲しかったことなのだが。

※午後、枝葉末節な部分ですが、加筆修正しました。

*1 分かりにくかったとしてもその人にとっては「無かった」となるだろう

_ [オフ]小太郎さんたちと飲み会

 私が初めて訪れた書評サイトの人である小太郎さんのオフに混ぜてもらってきました。去年の夏にお会いするはずだったのですが、体調不良でドタキャンしたので、本当に何年ぶりか分かりません。そのほかのメンバーは、ドイツ赴任から帰られたばかりのNOBさんkimuchiさん。お二人とも初対面ながらも快くお仲間に入れてくださったお陰で、楽しい時を過ごすことができました。ありがとうございます。特にNOBさんは、mauさんのところの掲示板でお見かけする方なので、どんな方なのだろう、と興味津々でした。

 読書系の方々とはいっても、いつも話しているメンバーのジャンルとは、軽く重なるところもあるけれどやっぱり違う雰囲気。特にこの三人はniftyのフォーラムで知り合われた方たちということで、ホントに長い付き合いなんだなー、と驚きました。いや、私もniftyで知り合って今もお付き合いしてる方はいるのですが。そして、NOBさんもドイツ赴任前は関西にいらしたということで、小太郎さんも含め、この人たちが東京にいる、という不思議さもありました。

 色々と興味深い話もできて良かったです。とりあえず早く『エンベディング』くらい読もう、と思いましたよ(笑)。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ 小太郎 [昨日は色々本のお話ができて楽しかったです。 また機会があればぜひ。]

_ にじむ [こちらこそ、突然お仲間に入れていただき、ありがとうございました。それにしても、飲み代込みで3000円ちょっとのセット..]


2005年04月15日 (金) [長年日記]

_ [書店話]旭屋書店渋谷店9月末閉店

 ななな、なぬー!? かなりショック。渋谷の駅前のビルの地下には、旭屋書店があるというのは未来永劫変わらないと思い込んでいたよ。

 確かに、利用頻度はブックファーストの方がはるかに多いし、その穴埋め的な使い方だったことは認める。けど、大型書店には無い良さもあったんだよ。2フロアしかないから色んなジャンルの本がいっぺんに買えるとか、普段は見ない並べ方だったりするので、アンテナに引っかかってなかった本と出会えるとか。そして、駅から雨にぬれずに辿り着ける書店……。

 私の意識では、

ブックファースト >> 旭屋書店 = リブロ >>>>> 大盛堂書店 >>>>>> 文教堂書店 = 啓文堂書店

という位置づけだったのに。リブロはまた、全然趣向が違うから、較べられないんだよな。

 旭屋書店は、桜木町のクイーンズイーストに出店していたのだが、そこから半年で引き上げているらしいことを先日聞いた。確かに、あそこに出店するという知らせを見たときは驚いたけれど。うーん、私にとっては、渋谷のシンボルのような書店だったのだよなあ。非常に残念です。

※この件について追記

 ここのところ、ぼちぼち検索サイトからここをターゲットにしたアクセスがやってきます。はっきりしない内に伝聞でまた書くのもどうかと思ったので保留していましたが、誤解を生むといけないので改めて書きます。この件は、全くの嘘ではないものの、事実でも無い模様です。業界内を巡り巡って伝言ゲームでこのような内容になっていたようで、そういう意味では「本屋のほんね」さんもそういった情報の入り方だったのかな、と思います。複数からこの情報があったので私も「てっきり」と思ってたのですが、確定はしていない、ということを聞いています。ですので、今暫く事態を見守りたいと思いますので、よろしくお願いします。(2005/5/23)

_ [買った本]買った本

 ブックファースト渋谷店にて。実はこの前に八重洲ブックセンター本店にいて「文藝」の豊崎由美氏のコラム(内容には同感!)を立ち読みしていたのだけれど、うーん、一週間ブックファーストに行ってないと、ヤク切れ状態になるなあ、と悩んでいた。でも、行くのはちょっと面倒。週末でいいじゃないか、と。そんなところに夫から電話があり、福田屋に行くことになったので、ついで(?)にブックファーストに行くことになった。わくわく。あ、八重洲ブックセンターは結構品揃えが変で、古い本も単行本でよく揃っていたりする。で、阿部和重の著作もほぼ揃っていて、ついでだからとそれぞれの刷り数を見ていった。

 結果。『アブストラクトなゆーわく』2刷。日付が今年の1月下旬なので、芥川賞を取った途端に増刷されたらしい。『アメリカの夜』5刷、『ニッポニアニッポン』2刷、そして、『インディヴィジュアル・プロジェクション』なんと、15刷!! ジャケ買いの帝王だよな。常磐響の装丁で衝動買いした人多数なんだよね、これ。トヨザキ社長のコラムを読んだ後棚を見てたら、危うく池澤夏樹の『読書癖』計四冊(また、揃ってるんですよ、これが)を買ってしまいそうになった。はあはあ。

 『ヤクザが恐喝(ゆす)りにやってきた』は、面白そうなので衝動買い。解説が東京都の竹花副知事なのがきな臭い感じでちょっと嫌だが、こういう自営業で飲食店をやってきた人たちがどれだけヤクザに苦労させられていたかは何となくは分かるつもりなので、著者はすごいなあ、と思うよ。『14歳のX計画』は、日本人作家のだったら多分買わなかった。日本以外でもこうやっていじめがあって、それに対してどう考えたか、周囲がどう反応したか、などに興味があって。いや、小説だけれど、この人、なかなか評判のいい人らしい。全く知らなかったよ。『待ち合わせ』も、ラインナップには無いけれど、河出のModern & Classicの一冊らしい。ちょっとシュールな感じが期待できて楽しみ。

_ []恐怖の中国酒

貴州茅台酒  福田屋で蕎麦を食べた後帰路に向かったのだが、夫がバーに行こうとうるさい。「パソコン持ってるからやだ。重いし」と相手にしなかったのだが「パソコン持つからさ!」と珍しいせりふ。まだ時間も早いしいいか、と行く気になった。

 私は割とスタンダードなものを出して貰ったのだが、二杯目に飲んだ、ボウモアをシェリー樽に入れてたというヤツが確かにすごい変な風味で面白かった。味はもわーんなのに、舌にぴりぴり来るのだ。夫は、前任のマスターがお土産に持ってきたという中国酒に挑戦したのだが、これがすごかった。蓋を開けただけでいやーな匂いが漂ってくる。「貴州茅台酒」というヤツで、左側がお土産用らしい。どちらもかなりすごい匂いなのだが、特に右側の方だったと思う。腐ってるとしか思えない匂いがしてくる。鼻が曲がりそう。ドリアンみたいだ。そして、一口飲んで(舐めて、の方が近い)みたのだが、これがまた、何とも表現しようがない味で、思わずカウンターをもどかしそうに掻きむしってしまったら、現マスターが「あー、その感じ、分かる」と笑っていた。何かのプレイですか、これは? そのくらい味も凄まじかった、ということだ。腐ってるんじゃないの、ホントに?

 というか、こんなもので乾杯(飲み干す方の)している中国人にはやっぱり勝てねえや、と思ってしまうへたれなワタクシなのでした。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ kdmsnr [雨にぬれずに行けるから好きだったのに。]

_ にじむ [んなストレートな(笑)。 啓文堂書店ならば何とか傘無しで行けるかも。後は、書店じゃないけどTSUTAYA?]


2005年04月16日 (土) [長年日記]

_ [web][書店話]bk1、回復の傾向?

 昨日買った本の情報を入力してて気付いた。検索が、明らかに早くなっているし、結果も変じゃない。パッと見は、で、気付いてないだけかも知れないけど(笑)。開発スタッフの方々、お疲れ様でした。

 後は、検索系のツールが揃わないことには何とも、という感じかな。やっぱり、Shift_JISに変えたのは痛いですよ、と思っていたら、そうか、MSツールで固めたからか。誰がシステムデザインしたのかなー。今回もF通?

 bk1本体にも、「リニューアルのお知らせ」と「障害のお知らせ」が掲示されてて分かりやすくなった。どんなところが変わったのか、そしてブリーダー向けの説明もやっとのことだが用意され、担当者の苦労の跡が伺える。

_ [買った本]買った本

 あゆみブックス五反田店にて。

 『ザ・勝負』は、昨日ブックファーストで見当たらなかったもの。偶にこういうことあるんだよな。この店は、いい感じに演出する店員さんがいるんだろうなあ、と思う。文庫コーナーなども、よく編集されている。でも、狙った新刊買いだとかえって探しにくくなってしまうことも(苦笑)。漫画も、入荷直後のものは「本日の新刊」とポップが立ってたりね。熱心だなあ、と思いますよ。

_ [オフ]マサトク邸オフ

 マサトクさんは行動範囲も趣味の範囲も広く、mixiなんかだと、知らない人たちがコメントしていることも多い。でも、特に知り合う機会も無かったのだが、この度マサトク邸でミクスチャーオフをやるというので、参加してきましたよ。エレベーターホールで買い出しに行くところのshakaさんとななさわくんに会ったのだが「もう、すごいことになってますよ」という話の通り、みんな、立ってるんですけど(笑)。まあ、ばらければ座れなくはないのだけれど、妙なDVDを見て盛り上がってたりしたからだろうな。もう、熱気むんむん! いきなりみんなに紹介されて、mixi名と属性を言えと言われる。ぞ、ぞくせい?? と戸惑いながら、多分マサトクさんとの共通点っぽいことを言えばいいんだよな、と「読書系です」と言ってみた。特に雑食の読書ね。名前を、「聞こえなかったから」と何度も聞かれて嬉しかったですよ。知り合おうという気持ちが感じられるっていうか。

 食べ物飲み物は適当に持っていく、ということで、ひとり分+αくらいになるように渋谷の東急FoodShowで買っていった。

  • アントニオのきのことバルサミコソースのカッペリーニ
  • 豆狸のたこ焼き風いなり寿司「ちびたこいなり」
  • 高野のフルーツプディング(ホール)
  • Le Jaja de Jau(赤)

 Le Jaja de Jauは、999円(税込み)で売っていて、とてもお得。豆狸の「ちびたこいなり」は、見た目はまるでたこ焼きだけれどいなり寿司。これが案外と好評だったよ。見た目がかわいいのと、気軽につまめるのでいいかなー、と思ったのだけれど、期待以上だった。

 以前から興味があって機会があればお会いしたかった本条さんあちゃぞうさんに会うことができただけで参加した意義あり。とても嬉しかったです。マイミクもできたよ。お酒繋がり。そうそう、お酒といえば、細井さんが持ってきたアルコール度数46度の日本酒「さむらい」は強烈。これだけ強いと、焼酎に近い味になるな。それと、ギリシャのスピリッツとか、グラッパとか、ちょっと普段は口にしないようなお酒が沢山あって、幸せでした。そのせいかも知れないけど、本を読もうと本部屋に行ったらそのまま沈没。起きたら4時過ぎで、外は白々と夜が明けてましたよ。その日の内に帰るつもりだったのに……。

 起きてからは、ハチクロをちっとだけ読みつつ(しかしこれは、エネルギーが要るな)、「機動戦士ガンダム」を見たり。意外と覚えてるもんだなあ。向井さんは「知ってる台詞ばっかりですよ!」と大受けしてるし。確かに、キャッチーな台詞が多くて、後々まで語り継がれる台詞が、最初からばんばん出ている。

 という訳で6時過ぎにおいとましたのだが、よく考えたら片付けを手伝わないで帰ってきてしまった……。その後、なぜか新宿まで行ってしまい、戻ったら今度は有楽町でした。うう、また乗り過ごし仮面が登場か。

 こんな場を作ってくれたマサトクさん、ありがとうございました。いい友だちを沢山持ってて幸せですね。


2005年04月18日 (月) [長年日記]

_ [買った本]買った本

 ブックファースト渋谷店にて。

 辛酸なめ子こと池松江美の処女短編集が出ていた。こりゃ、買わなけりゃ。それと、先月同時刊行だったのに下巻だけ今月に延期になっていた『「挫折」の昭和史』を購入。

 ところで、旭屋書店が撤退した後が、もしかしたら渋谷に今度できるというApple Storeになるんじゃないかと邪推してみるのだけれど、実際のところはどうなのだろうか? 地下に潜るのがナニだけれど、立派な一等地だしなあ。

_ [webサービス]テレビ王国のiCommandが改善されていた!

 So-netがやっているiEPGのテレビ番組サイト「テレビ王国」は、よくシステム改変する。利用者が多くて対策が大変なのだろうけれど。偶にアプリケーションがアクセスできないことがあったりしたしね。

 で、この冬辺りだったかの改変で、なんと「IEとNNしか使えません」という、恐ろしく素っ気ないサイトとなってしまったのだ。今までは京ぽんからでも予約操作ができたのに……。とても不便になってしまってテレビに依存していない私でも往生していたのだが、先日、ふと気になってアクセスしてみた。……あれ、ログイン画面が出てきたよ。今までは、ここまでも到達できなかったのだ……。で、忘れていた分の予約をしてすっきり!

 ちょうど、「アド街っ区天国」は品川駅近辺だったので、色々情報仕入れられてよかった。よく行くところではあるのだけれど素通り同然だったりするから、よく分からないんだよね。アトレくらいかな、ある程度知っているのは。あんなところにあんなアミューズメントパークができていたのも知らなかったし。

 という訳で、これからまた暫くは安心して予約できそうだ。多分、誰かクレーム入れてくれたんだろうなあ。私も、「うーん、入れよう」とは思っていたのだけれど、なかなか一歩を踏み出せなかったのだよ。


2005年04月20日 (水) [長年日記]

_ 画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明画像の説明


2005年04月21日 (木) [長年日記]

_ []ただいま!

JR神町駅の切符  実は、三日間仕事をお休みしてリフレッシュしてきました。場所は、こんなところです。えーと、物好きとでもなんとでも言ってください。思っていたよりもずっと実りのある旅でした。観光地でもなんでもないところをただひたすら歩いて写真撮ってるなんて、変質者にしか見えないけどな!

霞城公園の桜  で、『シンセミア』を再読しているところなのですが(旅行前に読み終えることができなかった)、再読したらしたなりの、初読時以上の面白さがあるなあ。改めて惚れ込みました。『ABC戦争』も、関連する辺りを読んでみたり。こちらも集中して読み直すぞ。

 旅の話は、あまり具体的になりすぎないように書きます。追々と。あ、勿論若木山には登ってきましたよ! 基本ですよね。

 桜の方は、山形駅近くにある、霞城公園の桜です。ちょうど線路のところが土手になっていて、覆い被さるように桜が咲き乱れるのです。今年は桜前線の上りも遅いようで、例年だったら満開のところがこのくらいのでき。東根市付近は、ほとんど咲いてなかったのが残念でした。若木山って、その時期はそれはそれは花が賑やかなんですってよ。確かに、桜の樹があちらこちらにありました。


2005年04月22日 (金) [長年日記]

_ [MySite][tDiary]なんだか、TimeOutErrorになってしまう模様

 index.rbが、かなり高い確率でタイムアウトエラーを出してしまっている模様。昨日からこの調子なので何が悪いんだろう、と様子を見ていたのだが、なんか変なことしたかなー。update.rbはこうやって元気なのに……。あ、あと京ぽんとかでは見えるのだよな。

 うーん、まだログは確認していない。何か解決に繋がるものが見つかるといいんだけど。

_ []マデイラワイン

マデイラワインの空き瓶  のどくろを焼いたのなんかを食べたあと、バーに移動。

 私はいつも2,3杯なのだけれど、最後に「1杯分無いから」とサービスでマデイラワインを出してもらった。マデイラワインってもの自体存在を知らず、このバーテンダーに以前教えてもらったのだけれど、うーん、色んな味があるなあ。以前に飲んだのは甘いものだったのだけれど、今日飲んだのは「ブランデー?」というくらいに薫り高く風味豊かな辛口ワイン。何となく、マデイラワインの道に入ってしまいそうな気もしなくも無いけど、今回飲んだものも入手するのが結構難しかったりするらしいので、まあ、それは無いでしょう。


2005年04月23日 (土) [長年日記]

_ [MySite][tDiary]ここが表示されなかった原因

 うーん、分かった。考えてみたらerrorlogは随時蓄積されてるんだから、その場で見ればよかったんだ。「そのうちどうにかなるかねえ」と高をくくってたんだけれど、丸一日経ってしまったのでどういうことかとエラーログを見てみた。

index.rb: illegal UTF-8 sequence (83)

っつーのが、延々と出ているみたい。これってなんだ? と検索してみたところ、なんかuconv近辺から出てるっぽかったので、ってことは、bk1プラグインか? と思い至って、使用中のプラグインリストから外してみたら当たりだったみたい。今まではリニューアル後のbk1プラグインが出るまでそのままやり過ごそう、と思ってたんだけど、そういう訳にもいかなくなった感じ。これって、bk1リニューアルでbk1.jpがなくなった件と関連してるんだよね。というか、リニューアルしてからも河野さんが作ったMT用のが特に修正されてなくて、でも誰も困って無いようなので私だけかと思ってたんだけど、みんな、一体どうしてるんだろう?? tDiaryのbk1プラグインはbk1の河野さんが作ったのを元にしているはずなので、そっちが手直しされれば参考にすればいいかなー、と思ってたんだけど、そういう問題でもないの? 私が大きく勘違いしてるだけなのかなー。

 そういうわけなので、現在bk1_amazonプラグインを使っていたところも無効になってます。うーん、どうしようかなあ。

 困りに困って、tDiaryを最新版の2.0.1にバージョンアップしちゃいましたよ(笑)。

追記

 ふと思い立って実験用tDiaryのところで試してみたらうまくいったので復活。なんのことはない。cgi.bk1.jpをcgi.bk1.co.jpに変更するだけでした。bk1のURIを見ると全部www.bk1.co.jpになってるっぽいので、こちらもそう修正してしまったのだけれど素直に"co.jp"にすればよかっただけかorz。

追記その2

 うう、違ってた。直接URI叩いてみると、ちゃんと生きてるなあ(→)。じゃあ、どうしてtDiaryでタイムアウトになっちゃうんだろう? さっきのようにcgi.bk1.co.jpに変更したらその先にデータは無くて、しかしtDiary的にはエラーにはならない。だとしたら、とりあえずこっちを選んでおくほか無いよなあ。

_ [季節]行楽日和

八重桜その1  晴天。今日からゴールデンウィークという感じですかね。朝こそ少し寒かったものの、見事に晴れて、駅前の八重桜も嬉しそうでした。そして、空の色が濃い!

 そんな私は仕事なので、抜けるような青空を恨めしそうに眺めつつ、出社したのでありました。


2005年04月24日 (日) [長年日記]

_ [買った本]買った本

 bk1にて。日曜日の午前中に注文したのでその日の内に届くかと思ったら、発送が翌日7時でがっくり。いや、7時であるだけすごいとは思うのだが。ただ、「24時間以内出荷」対象とはいえ24日発売の角川文庫があったため、1日遅れたのかも。暫くブックファースト渋谷店に行けなかったので注文しておいたもの。

_ [読書][漫画][読了]よしながふみ『 愛がなくても喰ってゆけます。(よしなが ふみ)

 いやー、うまそうだった。全部の店に行ってみたくなった。この作品は雑誌連載時に安田ママさんが紹介しているので知って時々立ち読みしていたのだけれど、よしながふみが食べ物を描くとあっては、飛びつかないわけにはいかないだろう。

 よしながふみの食べ物描写のすごさは、『西洋骨董洋菓子店』で知った。骨董でいっぱいの、趣味のいい洋菓子店は夜遅くまで営業している。これで提供されるケーキも抜群ならば(って、そういう設定なのだが)、日参したくなるに違いない。こんな店、うちの近くにも無いかなー、と妄想していたものだ。あ、店の人はそんなにかっこよいとかえって緊張してしまうので、ほどほどにしておいてください(って、何様だ、私は)。

 で、本題に戻る。この漫画の特徴は、毎回がお店紹介にもなっているというところだ。主人公としてYながFみという漫画家が設定されていて、そこに同居しアシスタントをしているS原という男性が一緒に食べ歩くという設定。S原はYながの大学のサークルの後輩で、その関係で食卓を囲むことも多い。彼はYながを「どんなに切羽詰っているときでも食事にひと手間かけずにはおれない女」と称するが、あー、これは分かる気がするよー。まあ、Yながは自分で作るときもそうみたいで、冒頭のエピソードでは冷蔵庫のあまりものの野菜をチェックしてうまそうなスパゲティを作っちゃってるし。普通、そんな時間が無い状態で茄子を揚げようとは思わないだろう(笑)。

 で、ずっと不思議に思っていた箇所が、今回何度も読み返して少し解消された気がする。不思議なのは何かと言うと、彼女が書くと、ただそのメニューの名前や作り方を書いてあるせりふだけでも十分に食欲をそそるということなのだ。やたらうまそうに思える。これって、どういう訳なのだろう、とずーっと思い出しては答えが見つからなくて放置、というのを繰り返していたのだけれど、この数年で何となく見えてきたのはこういう法則。基本的に、食いしん坊で食の探求に飽き足らない人がメニューや作り方を書いただけで、その人の食欲やらイマジネーションやらがこちらまで伝わってくるらしいのだ。これは、なぜと聞かれても「だって、そうだから」としか答えられない。実は、もう一人そういう人間を知っているのだ。時々行くビストロのマスターなのだが、食材が入ったり新しいメニューを思いついたりすると、一部のお客さん向けにメイルマガジンを出してくれる。で、そこにはどこそこで採れた野菜だとか、どんな風に調理しているだとか、書かれているのはそういうことだというのに、その文章を読むと矢も立てもたまらず駆けつけたくなる。まさに目の毒だ。多分、美食家の一部の人は、こういう才能を身に着けていて、自身が食いしん坊であることがこれまた相乗効果を発揮するのだろうと思われる。

 勿論、YながとS原の二人で掛け合いをする食事の感想もたまらない。色んな言葉を持っている人だなあ、と思う。

 Yながが暮らすのは南阿佐ヶ谷近辺らしく、そのあたりのお店が圧倒的に多いのだが、ちょっとアクセスに難があるけれど普段はチェックできないエリアをこんなにサービス旺盛に教えてくれちゃうなんて、なんて太っ腹なんだと思う。私だったら、地元のおいしいお店はひた隠しに隠しておくもの。ぜひ、『愛がなくても喰ってゆけます。』ツアーを敢行したいと思っている。

 YながとS原の奇妙な関係もなかなか見ものだ。YながのボケとS原のツッコミでこの作品は成り立っているのだが、そのS原は経済的に自立していないというところもミソ。しかし、いつまでもプラプラしている理由も最後の最後に分かるようになっていて、おお、なかなかかっこいいヤツではないか(生活能力は無いけどな)と感心したよ。

 食いしん坊が読めば、相乗効果でもっとおいしそうに見えることは請け合いです。


2005年04月25日 (月) [長年日記]

_ [映画]「大統領の理髪師

 渋谷Bunkamuraル・シネマにて。

_ [映画]「真夜中の弥次さん喜多さん

 渋谷シネマライズにて。

_ [買った本]買った本

 ブックファースト渋谷店にて。

 映画を観たら、やっぱり読んでみたくなってしまった。ぱらぱらと読んでみてびっくり。結構、原作に忠実なのね。


2005年04月26日 (火) [長年日記]

_ [reply][書店話]オンライン書店bk1の「24時間以内出荷」

 3307さんが、おとといの日付のところでちょろっと書いたところをチェックしてくださったようです。ありがとうございます。

当日出荷ができていない?(am10時半過ぎなら仕方ないけど)

というところでええっ、と驚きました。午前10時半過ぎだと、基本的には当日出荷対象とはならないのですね。今まで当日お届け狙いで何度も注文していましたが、「基本的には午前中までに注文すれば当日出荷対象」と思っていたので、今回不思議に思っていたのでした。多分、出荷お知らせメールを見ると分かるんじゃないかなーと思いますが、まあ、ここではそこまで深追いしなくてもいいかな。

 何はともあれ、予想以上のサービスにいつも驚いていたので、それに甘えてしまっていただけでしょう。それに、今回の場合は「もしかして(翌日が発売日の)角川文庫が入っていたからかも」とも感じますし。どちらにせよ、その日のうちに欲しければ、早めに注文しておくことにします。

_ [時事]JR福知山線電車脱線事故

 最新のニュースを見たのは今朝だったので、その後細かい様子が分かっていない。しかし、直前の駅での停車位置が40mもずれてオーバーラン状態で、しかしそれを虚偽報告していたというのはあまりにもひどくないだろうか? 事故の日当日の深夜に開かれたJR西日本による記者会見には、当事者としての切迫感も何も無く、あきれ果てるばかりだった。確かに、事故原因が確定するまではそれについて謝ることは組織上、難しいのかも知れないが、別の面で頭を下げることなんか、いくらでもあるだろうに。

 今、ぼちぼちと『 コンプライアンスの考え方―信頼される企業経営のために (中公新書)(浜辺 陽一郎)』を読んでいることもあって、「段々とこういった感覚というのは一般的になってきているんだろうなあ」と思っていたところだった。今まで沢山反面教師を見てきたし、それに対する教訓を導き出したり、自分たちの組織はどうなのだ、という危機意識を感じ、何らかの対策を講じる時間も十分にあっただろうにと思うと、情けないというか。

 因みに、この本を読んでいて繰り返されているのは

  1. 組織の内外に対して、風通しがいいこと
  2. 問題が起こってからでは遅い。起こることを想定して、ルール化をはかり社員に徹底すること
  3. 目先の利益ばかりにとらわれない。長い目で見ればコンプライアンス対策の充実が会社の発展に寄与する
  4. まずは経営者が必然性を痛感し、率先して推進すること
  5. 対策を講じていたにもかかわらず問題が起こってしまったら、それを隠蔽するような拙速なことはせず、できる限りオープンにすることを心がけること

などなのだが、考えてみれば子どもの頃に親に散々言われ、時には怒られたことなんだよね、これって。

 JR西日本の経営陣にどうしてこの言葉が出なかったのか理解に苦しむけど、この事故で亡くなった方にご冥福を、そして、今も事故現場で苦しみ続けている人には一刻も早い救出を、救出に携わっている人たちにはそれに伴う安全を、そして周囲の住民の方々、利用者の方々には、早い日常の回復を、願ってやみません。

_ [reply][書店話]AM10:30までのご注文で当日お届け

http://b.hatena.ne.jp/nao3307/

青月さんが驚かれていた当日出荷の件。このページですね。

 ええ、そうです。このページです。というか、リニューアルしてから初めて見ましたよ。トップページからしかリンクが無いんだ。配送や出荷時間に関するヘルプ項目に、このページのリンクを張ってくれるともっと気付く人が増えるのではないかと思いました。一所懸命ヘルプの中を探し回ってましたよ。

 という訳で皆様ご利用くださいませ。

「24h」マークがついた商品なら、AM10:30までの注文で関東一円に当日お届け!

 ところで、当日配送を狙うのならば、デフォルトで設定されるメール便ではなく宅配便(250円加算)を指定する必要があります。ただ、裏技というか、以前から攻略されていることではありますが、この加算分を0にする方法がちゃーんとあります(合法的に)。それは、絶対にメール便では無理な量の本を頼むことです。その場合は、24時間出荷対象のものを選ぶこと。そうでないと当日に宅配便送付はして貰えないのです。あちこち見てるとどうもメール便に関する抵抗があるようで、まあ、それは私も同じ気持ち(大体、当日出荷のメリットが無くなるしね)なのですが。

 まあ、それに胡坐をかいて安心してると、今回のような不幸が襲います。

 この24時間出荷になっていた古川日出男の『ベルカ、吠えないのか』を頼んだはずなのですが入っていず「あれー、24時間出荷対象になってなくて外したんだっけ?」と軽く思っていました。が、よく見るとこの件でのお詫びメールが。なんと、在庫分がなくなってしまい*1本日メール便での出荷になってしまったとのことorz。

 折角24時間以内出荷でまとめた意味が無いですね。いや、読まれるのを待っている本たちがあんなにあるんだから、1週間や3ヶ月やそのくらい遅れてもへでもないんですけどね。いや、やっぱりそんな風には思えないっすよ。

*1 これはかなりイレギュラーなケースだと思います。こんなお詫びメールを貰ったのは初めてだ

_ [買った本]買った本

 ブックファースト渋谷店にて。

 『π』最終巻が出てたよ。最後の最後に立ち読みできなかったので、読み進めるのが楽しみ。吉田戦車のエッセイは、やっぱり買ってしまった。この人の漫画も好きだけれど、文章はもっと味わい深いんだよね。同時にあほらしいのだが。それにしてもこのタイミングで『定刻発車』が文庫化されるとは――。単行本で買っていて期待していたのに読む余裕が無くてここまできてしまったものだけに、とても残念。あの事故の前と後とでは、徹底的に印象が違ってしまいそうだ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ njin [こんにちは。 「メール便では無理な量を注文すると宅配便になる」話。ハードカバーの科学書を買うことが多いため、私も以前..]

_ にじむ [あ、ここにも狙っている人が(笑)。 一石二鳥で結構いい手だと思ったのですが、もう使えないんですかね。とても残念です。..]


2005年04月27日 (水) [長年日記]

_ [仕事]sigh

 ああー、この時期って、どうして書類作成業務とか人と人との調整とかをすることになるんだろー。どっちも私は苦手なのに。

_ [書店話]bk1の検索に不具合は無いか?

 どうもリニューアルからこっち、いまいち感が漂うbk1だが、今まで私が遅くてもここの検索機能を使い続けていたメリットが、なんだか無くなりつつあるような気がしてならない。名前の間にスペースが入ってると検索対象にならない(逆もそう)っぽいのは分かっているとして、今も時間帯によって、散々待たされた挙句に「混雑している」と撥ねられてしまうことがしばしば。それも、検索結果が、「発行日順」の筈なのに、妙にばらばらの並びで表示されてしまう。うーーーーん、検索エンジンが劣化しているような気がしてならないんですけど、一体どうなっているのでしょうか。

 bk1といえば新刊データの入力が早いというのもひとつのアドバンテージだったのに、最近はそうでもないような気がするけど、これは単に検索が腐ってるからかも知れない。あと、予約商品の中にある倉橋由美子の『偏愛文学館』の

利用対象 : 幼児

ってのは、冗句ですよね(笑)。因みに、同じく予約対象の仲正昌樹の『なぜ話は通じないのか(仮)―乱立する〈物語〉の時代―』もそうなってますね……。長らく発売が延期になっているらしい(?)切通理作『失恋論から語る恋愛論』のカバー写真が掲載されたと思ったらなんか違うもんだし(笑)。うーん、早く正常運転に戻って欲しいです。応援してるんですよ、ホントに!

_ [買った本]買った本

 ブックファースト渋谷店にて。

 5月2日発売予定の高橋源一郎の新刊、もう出てたよ! 表紙(というか函)がすごいインパクト。RE-QUINさんの新刊も出ていたので買ってきた。多分、昨日には店頭にあったのだと思うのだけれど、新刊平台でも普段は一番用が無いところなんだよなあ。そういう訳で、なかなか気づかなかったのだ。和田秀樹の本はとりあえずネタっぽく。

 という訳で、メール便、やっと届きました(笑)。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ 通りすがり [予約対象商品はすべて「幼児」扱いになってますね。いまのところは仕様なのでしょう。]

_ にじむ [あー、そうでしたか。しかし「仕様」とは(笑)。いちいちTrackBackするのもなんだかなー、と感じるんで、どうしよ..]


2005年04月28日 (木) [長年日記]

_ [PC]Operaの何かのファイルがおかしかったらしい

 先週末から、よく分からないのだけれどMM/memoの認証をしているTypeKey認証ができなくなってしまっていた。よく見ると、flickrやはてなへのログインもできないので、何らかの技術を使っているところの設定ファイルが壊れたか何かしたのがまずかったようだ。一旦アンインストールしてから再インストールもしてみたのだが状況は変わらなかったので、c:\Documents and Settings\ユーザ名\Application Data\Operaの下をリネームして再設定してみた。

 無事、認証完了。

 うーん、まあこれの検証はしなくていいかな。でも、MM/memoだけ暫くIEを使ってたのだけれど、いやー、使い辛い(笑)。いっぱいウインドウを開くことになっちゃうしなー。

_ [読書][読了]浜辺陽一郎『 コンプライアンスの考え方―信頼される企業経営のために (中公新書)(浜辺 陽一郎)

 コンプライアンスという舶来言葉とその役割を知るにはいい本だったと思う。「考え方」となっている通りに具体的な話は殆ど出てこないけれど、誰でもが知っている社会的事件が例として多数出てくるので、創造はしやすいと思う。と言ってる間にコンプライアンス態勢がまるでなってないJR西日本の事例が増えてしまったわけで、それに絡めた話もしたかったのだが、ちょっと時間切れのようなので後で書きます。内にも外にも風通しのいい企業であることが、一番、ということのようではありますが。

_ [読書][読み始め]三戸祐子『 定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)(三戸 祐子)

 時期が違えば違う感想を抱いたであろう筈が、こんな、ある意味タイムリーなときに丁度文庫落ちしてしまったお陰で、全然違う感想を持たずにいられない。確かに、日本人の緻密さやそれを支えるシステムや人々のお陰で成り立っているのだろうけれど、そのためにひずみが出ている可能性もある訳であり、今回は最悪の状態で露呈してしまったということだろうか。長らく積読にしていた単行本は、ブクオフに売ろうかのう。

_ [季節]木漏れ日が嬉しい陽気

葉が透ける  打ち合わせでちょっと外出したときに、国際フォーラムの中庭を通る。この一ヶ月はあれよあれよという間に木の葉が大きくなり、緑が濃くなり、実はここが一番季節の移ろいを感じさせる場だったりする。特に今日は日差しが強かったこともあり、葉の重なりがとてもきれいに見えたのだった。東京国際フォーラムの建物は、人によってはあまり評価されていないようなのだけれど、あのガラス張りの開放感とこの中庭のお陰で、私にとってはお気に入りスポットになっていたりする。

ガラスの照り返し  で、足元に目を向けるとこんな光景が。どうやら、壁面のガラスの照り返しが、タイルに映っているらしい。ちょっと面白い光景だなー、と思った。

 で、ちょっとだけビックカメラに寄って新しいLibrettoのサイズ(モックアップくらいあるかなーと思ったのですが、大きさが確認できる厚紙で作った模型が展示されてました(笑))を確認したら、まあ、大きさはいいとして、ぶ、分厚い……。昔のよりも分厚くなっている印象が。確認すると、厚みが3.4cm弱のようなので、やっぱり必要以上に小さくしようとすると、こうなっちゃうのかなー、とか色々考えた。ここまで来ちゃうとLet's note R4でもいいんじゃないかと考えてしまったり。重さは同じで、こちらは面積が広いけど、その分厚みが少し薄い。往年(?)のLibrettoユーザとしてはぜひ買いたいところなのだけれど、後は価格の高さ(19万円くらいだとか)がネックだよなー。デフォルトのメモリ搭載も、R4が512MBなのに対し、Librettoは256MBかぁ。

 なんて迷ってるけど結局買わないかも知れないし。衝動的に全然別のを買ってしまったりしてな。暫く悩んでよ。

_ [飲料]キウイヨーグルトドリンク

キウイヨーグルトドリンク  ここのところ気になっているのが、このキウイヨーグルトドリンク。ローソン限定らしいのだけれど、気に入ってお昼休みに連続二日デザート指定。果肉がごろごろ入っていて、それよりも何よりも、あの種の独特なプチプチ感がなんとも言えず心地よい。初夏に丁度いい飲み物ですよ。甘さも、このくらいで丁度いいなあ。

 ところでこの商品を出しているところは安曇野食品工房というらしいのだけれど、Googleで検索(google:安曇野食品工房)してみると、どうやら奇妙な飲み物や果肉いっぱいでちょっとおいしそうなヨーグルトを出しているところらしい。へえええ、なんだか面白そうだなあ。

_ []野菜たっぷりカレースープ

 そういえば、これも昨日から二日連続お昼に食しているのだけれど、永谷園から出ているカップ入りカレースープがなかなかにいい。スープは何でも好きなのだが、これはおそらく、「おみそ汁の大革命」で培った技術を投入したに違いない(大げさ?)。私の大好きな茄子やいんげん、キャベツにパプリカがフリーズドライされていて、これが結構いい感じにお湯で元に戻るのですよ。スープの味自体も(私にとっては)いい具合で、暫くヘビーローテーションが続きそうだ。

_ [時事]JR西日本福知山線事故関連でメモ

 ǤæΤˤĤƴϢ֥ʤ ƤƤ/֥֥という、今回の件の記事纏めページがある。当事者たちの声もあって、かなり驚いたが、Yahoo掲示板の投稿だったのだね。

 それと、その関連で「トリアージタグ」というものを知った。解説は、検索して見つけたけど、ここがいいかも。

򤷤Ƥޤäġʺҳ±ȥȥꥢˡϿк֡(地震対策ウェブ)

 そうそう。今回の事件がらみで驚いたのが、森山さんの弟さんが事故のあった電車に乗り合わせていたという話。乗っていた車両が五両目でしかもポールに掴まっていたこともあり、傷ひとつ負わなかったとか。「あの電車に乗ってなかったら」とか「あの車両じゃなければ」とか色々な「もし」があると思うのだけれど、逆の話をこんな身近で聞く(見たんだけど)とは思わず、驚いてしまった。

_ [仕事]4.28の日だったのに……

 ああああー、今日は「4月28日」ということで「しぶやの日*1」だったのだ。渋谷中の映画館が1000円で映画を見せてくれるというんでできればレイトショーでも行きたかったんだけど、こりゃ無理っすね。あっという間に20時半だ。

 先日映画館に行ったときに知ったのだけれど、それまでこんなのあったなんて知らなかったよー。今までもやってたのかな。どうやら、単独のサイトは無いようなので、念のため参加劇場を書いておきます。来年のためでもあるか。

  1. 渋東シネタワー1/渋東シネタワー2/渋東シネタワー3/渋東シネタワー4
  2. シネフロント
  3. 渋谷東急
  4. 渋谷TOEI 1/渋谷TOEI 2
  5. 渋谷ピカデリー
  6. 渋谷ジョイシネマ
  7. シネセゾン渋谷
  8. シネクイント
  9. シネマライズ2F/シネマライズBF/ライズエックス
  10. ユーロスペース1/ユーロスペース2
  11. Bunkamuraル・シネマ1/Bunkamuraル・シネマ2
  12. 渋谷シネパレス1/渋谷シネパレス2
  13. シネ・アミューズ イースト/シネ・アミューズ ウエスト
  14. アミューズCQN1/アミューズCQN2/アミューズCQN3
  15. シブヤ・シネマ・ソサエティ
  16. シアター・イメージフォーラム1/シアター・イメージフォーラム2
  17. 恵比寿ガーデンシネマ1/恵比寿ガーデンシネマ2(恵比寿)
  18. 東京都写真美術館(恵比寿)
  19. テアトルタイムズスクエア(新宿だけど渋谷区だよね、ここ)
  20. シネマアートン下北沢(下北沢)
  21. 下高井戸シネマ(下高井戸)

*1 しかし、[[条例で定められている「渋谷の日」|http://www.city.shibuya.tokyo.jp/pi428/jourei.html]]は別にあって、こちらは10月1日のようだ


2005年04月29日 (金) [長年日記]

_ [読書][読み中]三戸祐子『 定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)(三戸 祐子)

 日本の列車運行が、なぜこんなに時間に正確になったのか、まずは江戸時代や鉄道が敷かれた明治時代に遡って考察している。

 日本が、まれに見る時刻を認知する国であるというのはちょっと驚いた。あの当時に庶民にまで時間感覚が行き渡っている社会は、まず無いのだそうだ。戦国時代に破壊されたり、新たに建てられた寺社内にある梵鐘がそのとっかかりだそうで。そう考えると確かに檀家制度といった地域社会や住民基本台帳のようなものがあったり、農村部まで社会組織化されて管理されていたから(これは租税の徴収のためでもあろう)、結構、明治開化までにはある程度の下地は整っていたというのだ。しかも、日本は長距離移動には徒歩(これは街道が狭かったためでもあるらしいが)か人力車程度のものしかなく、そのために一日で歩ける間隔(ということは四里だね)で宿場町ができてきて、結果、街道沿いに小さな町が鈴なりになっていたという。その「町」が鉄道が敷かれたときには「駅」になったという訳だ。その他、庶民の識字率が他国に較べると格段に良かったり、汽車を「悪魔」ではなく「魔法の杖」と見て好感と興味を持っていたことも理由として挙げている。また、直接の要因とは著者も言っては無いが、かつての参勤交代で大量の人をまとめて長距離移動させるためのプロジェクト管理能力も関係あるのではないか、とも言う。日本が、本当にそこまで「特別に進歩的な」国民なのかどうかについてはよくは分からないが、まあ、そういうところもあるのかも知れない。

 時刻という概念を持っていて、それに従って行動するという習慣は既にできていた。しかも、駅間の距離が短かったためにそれを効率的に運行するという縛りがあり、余計に定刻発車を心がける状況が出来上がってきたのではないか、という。

 気になったのは、日本では電車が初めて走った(現在の中央線)ときから、10分感覚くらいで運行していたということ。ここでもその理由の考察があるが、駅間の距離が短かったために日常的な移動手段と捉えて利用率が上がり、運行間隔を狭めることでより一層の利便性を与えたのではないか、ということ。当時からそういう傾向があったんだね。

 それにしても圧巻は、金沢から板橋まで、どの宿からどこを目指しても効率よく旅ができるようにと当時の加賀藩の軍学者が考案したダイアグラムがあったそうだ。写真資料もあるけど、あー、これは確かにすごい(笑)。この人、おたくだったのかなあ。

_ [書店話]bk1元COO河野氏退職

 なんと……。

 二つ前のエントリでも、思うようにできない苦悩が読み取れたけれど、まさか退職することになってしまうとは。決してスキップ踏んで退職届を出したわけではないことは感じられるので、更に辛いし勿体無い、と思った。会社は思い通りに動かないこともあるとは勿論思うしそんなこと何度も体験してきたけれど、社員がその先に希望が見えないような経営をしているのは、何かおかしいんじゃないかと思う。ましてや、bk1は各企業出資のベンチャー事業として始められたものだと思うので、そういった会社の特徴である「身軽さ」をなくしてしまったら、何にもならないのでは無いだろうか。

 私は設立以来、bk1を応援してきたつもりだ。でも、時々「何だ、この方向性は」と感じることがあった。特に、元往来堂店主の安藤氏を店長(その後、違う立場となったが)として押し出してきたときの違和感。それとともに危うさを感じた。河野氏が社員になり、自身のウェブログでその都度伝えてきてくれたことは、その迷走による不信感を解消してくれるインパクトがあったと思う。物事に対して誠実に取り組んでいるというのが、傍から見ていても分かるし、これだけ頑張ってるのだから是非大きな決断が成功してくれればいいと思った。しかし、河野氏の文章からは具体的に触れることは無いものの、思い通りにいかないもどかしさ、無念さがにじみ出ていると思う。これだけ会社や事業、ユーザのことを思ってやってきてくれた人を理由はどうあれこの時期に辞めさせてしまう会社に、未来は無いのではないか? 勘違いしてるかも知れないが、今のbk1を支持しているユーザの結構な割合は、河野氏が頑張っているbk1を支持していたのではないだろうか。少なくとも、今回のリニューアルに関しての私の気持ちはそうだった訳だが。

 かなり今回の件には失望している。bk1は、最悪の形で我々ユーザ(≒客)を裏切ってしまったのではないか。bk1ユーザであり続ける意味も、粗方消えてしまったようにも思える。

 河野さん、お疲れ様でした。これからどういう道を歩まれるか分かりませんが、まずはゆっくり休んで英気を養ってください。今後の活躍を、期待しています。

 因みに、MM/memoではこんな感じ

※一部、不確かな内容の部分を削除しました。また、これらはbk1の内情については全く知らされておらず、入ってくる情報を見ていれば「そういうことなのかなー」と思えることもあるため書いたものであり、そういう意味では一ユーザの印象論でしかありません。

_ []今日はストロベリー

ストロベリーヨーグルトジュース  昨日のヤツのストロベリー版。お昼のデザートに、と思ったのだけれど入る余地が無かったので、おやつにでもしようと思う。飲んだら感想書きます。

 飲んだ。うーん、考えてみたら当たり前なんだけど、普通にイチゴヨーグルトが飲み物になった感じだな。果肉が入っているイチゴヨーグルトって結構売ってて、新しいイメージがあまり無いのかも知れない。まあ、飲みやすいくらいの濃度にはなってて、果肉も入っているからか、巨大タピオカが入っているタピオカカフェオレみたいなストローで吸ってます。これが朝ご飯がわりでもいいかも。

_ [買った本]買った本

 ブックファースト渋谷店にて。なんか、今度西島大介氏と三田格氏でトークショーやるらしいっすね。西島さんには数年前のSFセミナーでサイン貰ったことがあったけれど、三田氏は、どんな人なのか見てみたい気がする。文学やサブカル近辺のライター、と私は認識してますが……。

 帰ったらbk1からメール便が。あー、ぎりぎり昨日の10時半に5分くらい過ぎた辺りに注文してみたものだった。しかし、狙いがはずれてすべてばらばらに配送されることになってしまったため、全部メール便。そういう訳でラッキーにも今日手に入ったのがこの一冊。しかし、数秒違いで発送の連絡があった二つの商品、一緒に何でまとめられないの? もしかして、漫画はセクションが別なのかな。あんまり漫画を注文したことなかったかも、そういえば。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ 通りすがり [bk1は倉庫がいくつかあったはず。当然のことながらひとつの荷物でヤマト運輸に委託したほうが安上りでしょうから、おそら..]

_ にじむ [なるほど。今までは別の倉庫からぎりぎりで買ったことはないということですね、私は(何度かぎりぎりの発注はしたけれど、別..]


2005年04月30日 (土) [長年日記]

_ [買った本]買った本

 bk1より。